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日本とノルウェーが融合する、東京・青山の〈TOM WOOD〉新店へ|小西亜希子の北欧デザイン通信
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日本とノルウェーが融合する、東京・青山の〈TOM WOOD〉新店へ|小西亜希子の北欧デザイン通信

| Design | casabrutus.com | photo_Masaaki Inoue   text_Akiko Konishi

ノルウェーのジュエリーブランド〈TOM WOOD〉が、本国以外では初の店舗となる〈Tom Wood Store Aoyama〉を東京・青山にオープン。併設するブランド初のギャラリースペースも注目の新店について、ディレクターのモナ・ヤンセンとキュレーターのぺぺ・トゥルルセンに話を聞いた。

〈TOM WOOD〉クリエイティブディレクター兼ファウンダーのモナ・ヤンセン(左)と、〈The Apartment〉のキュレーションを手がけたぺぺ・トゥルルセン(右)。ぺぺはオスロ発の人気カフェ〈フグレン〉が手がける、インテリアにまつわるブランド〈ノルウェージャンアイコンズ〉のオーナー兼ディレクターだった人物。日本に長らく滞在し培った作り手たちとのネットワークや、造形の深い民藝・工芸品への審美眼を活かし、今回全面サポートを行なった。
〈TOM WOOD〉クリエイティブディレクター兼ファウンダーのモナ・ヤンセン(左)と、〈The Apartment〉のキュレーションを手がけたぺぺ・トゥルルセン(右)。ぺぺはオスロ発の人気カフェ〈フグレン〉が手がける、インテリアにまつわるブランド〈ノルウェージャンアイコンズ〉のオーナー兼ディレクターだった人物。日本に長らく滞在し培った作り手たちとのネットワークや、造形の深い民藝・工芸品への審美眼を活かし、今回全面サポートを行なった。
有名デザイナーから新進気鋭のアーティストに至るまで、日本国内では今やスタンダードな存在となった北欧デザインだが、ジュエリーカテゴリーに属するブランドはまだあまり知られていないのが現状だ。

そんな中、2013年にノルウェーで設立された〈TOM WOOD〉は、シグネチャーアイテムの一つ《シグネットリング》を皮切りに、シンプルかつオーセンティックなジュエリーを続々と発表。ハードと繊細さの両面を持つ緩急の取れたバランスのジュエリーは、瞬く間に日本でも大人気となった。

オスロの旗艦店に続き、世界で2店舗目の出店となる〈Tom Wood Store Aoyama〉。1Fは〈TOM WOOD〉のコンテンポラリーな美学とサステナビリティ、高さや直線を意識したスペイシーなジュエリー空間、そして2Fは「The Apartment」と名付けられた招待制のプライベートギャラリーの2フロア構成だ。〈The Apartment〉はブランド初となるプライベートギャラリースペースであり、日本とノルウェーのデザインやマテリアルを融合させた趣あふれる空間になっている。
〈Tom Wood Store Aoyama〉の1Fに立つ。気持ちの良い吹き抜けが特徴。
〈Tom Wood Store Aoyama〉の1Fに立つ。気持ちの良い吹き抜けが特徴。
スライド式のガラスのディスプレイケースで仕切った1F店内。両サイドからジュエリーを見ることができる。
スライド式のガラスのディスプレイケースで仕切った1F店内。両サイドからジュエリーを見ることができる。
陽が差し込む1F店内。ガラスが反射し合うことで生まれる美しい陰影が、繊細ながら存在感のあるジュエリーを際立たせる。
陽が差し込む1F店内。ガラスが反射し合うことで生まれる美しい陰影が、繊細ながら存在感のあるジュエリーを際立たせる。
〈Tom Wood Store Aoyama〉の1Fに立つ。気持ちの良い吹き抜けが特徴。
スライド式のガラスのディスプレイケースで仕切った1F店内。両サイドからジュエリーを見ることができる。
陽が差し込む1F店内。ガラスが反射し合うことで生まれる美しい陰影が、繊細ながら存在感のあるジュエリーを際立たせる。
── 2Fの〈The Apartment〉について、どういったテーマを元に空間を構成されましたか?

モナ 今回、日本に出店することになったので、日本特有の文化や歴史に敬意を払いながら、私たちが持つノルウェーのオリジナリティやアイデンティティと融合させた空間にしたい、という点がまず明確にありました。オスロのストアではこういったギャラリー的な空間は持ち合わせていないため、〈TOM WOOD〉として新しいステージのストアになったと思っています。

この〈The Apartment〉では日本文化に造形の深いぺぺにサポートを要請し、一緒に京都や益子など日本各地を訪問して、ギャラリーに置くための調度品を探しに行きましたが、どれもとても素晴らしい経験になりました。
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小西亜希子の北欧デザイン通信illustration Yoshifumi Takeda

小西亜希子

こにし あきこ  1990年代後半からミッドセンチュリー、北欧デザインを専門としたインテリア業界にて活動。MD、商品開発、PR、企画、VMDから、ブランドディレクションまでこなす。著書に『カイ・フランクへの旅』(グラフィック社)。

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