DESIGN
アアルトの名作スツール90周年を記念して、フォルマファンタズマが自然な木の味を生かしたモデルを発表!
| Design, Art | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
〈アルテック〉の《スツール 60》最後の90周年モデルは、錬金術師、〈フォルマファンタズマ〉によるデザイン。アアルトらしさはそのままに、現代的にアップデートされた傑作がこの秋、ついに発売となる。
1933年、アルヴァ・アアルトがデザインしたもっとも普遍的な家具の原型ともいえる三本脚の《スツール 60》。〈アルテック〉を象徴するこの家具は、モダニズムの先駆者が追及した理想をフィンランドならではのバーチ材で実現するという革新性に基づき、90周年を迎える今も、素材と形を変えずに生産され続ける。アニバーサリーイヤーである2023年は、《スツール 60》の魅力を改めて多くの人々に伝えるべく、90周年を記念したモデルが順次発表となったが、そのフィナーレを飾るのが、これからのスタンダードモデルになる《スツール 60 ヴィッリ》と、4種類の特別モデルだ。
2020年から協働をスタートした〈アルテック〉とイタリアのデザインデュオ〈フォルマファンタズマ〉は、「Wild Birch=自然そのままの白樺」という新たな木材選定基準を考案。従来の基準の幅を少し広げ、製品の外観に使用する木材を選定する際に、自然ならではの個性や特徴が表出したバーチ材を外観にも用いることを決めた。
「目に見えて分かりやすくなくとも、その新たな定義は製造過程において必ず提示され、最終的には製品上の細部に現れます。建築やデザインの分野で、今できるもっとも興味深い改革は、目に見えない部分だと思います。裏側にこそ、できることがたくさんあります」と〈フォルマファンタズマ〉の2人は言う。
「目に見えて分かりやすくなくとも、その新たな定義は製造過程において必ず提示され、最終的には製品上の細部に現れます。建築やデザインの分野で、今できるもっとも興味深い改革は、目に見えない部分だと思います。裏側にこそ、できることがたくさんあります」と〈フォルマファンタズマ〉の2人は言う。
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