倉俣史朗の小宇宙へ。11月、久しぶりの個展が〈世田谷美術館〉にて開催。
| Design | casabrutus.com | text_Midori Yamagata editor_Keiko Kusano
Photo Gallery写真ギャラリー

倉俣史朗 ショップ「スパイラル」 1990年 撮影:淺川敏 © Kuramata Design Office

倉俣史朗《ミス・ブランチ》1988年 富山県美術館蔵 撮影:柳原良平 © Kuramata Design Office 造花の薔薇を閉じ込めたアクリルで作った名作椅子。『欲望という名の電車』のヒロイン、ブランチ・デュボアから命名された椅子は、世界に56脚しか存在しないため、価格が高騰し続けている。

倉俣史朗《硝子の椅子》1976年 京都国立近代美術館蔵 撮影:渞忠之 © Kuramata Design Office 倉俣が手がけるデザイン製品のガラス部分造作を引き受けていた三保谷硝子店の三保谷友彦が金属とガラスを接着させる「フォトボンド100」を使ってガラス同士の接着を確認したことから生まれた硝子の椅子。

倉俣史朗《アクリルスツール(羽毛入り)》1990年 京都国立近代美術館蔵 撮影:渞忠之 © Kuramata Design Office 羽毛を閉じ込めたアクリルは宇宙へと広がる空を想像させる。倉俣らしい浮遊感を伝える名作椅子だ。

倉俣史朗《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》1976年 富山県美術館蔵 撮影:柳原良平 © Kuramata Design Office エクスパンド・メタルで作ったアームチェア。金属製でありながら柔和なフォルム、そしてメッシュのシアー感が儚さを感じさせる不思議な作品だ。
Loading...