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〈ルイスポールセン〉の名作がユニークピースに。アーティストデュオ〈ホームインヘヴン〉にインタビュー。
July 6, 2023 | Design | PR | text_Housekeeper
コペンハーゲンで行われたデザインイベント『3daysofdesign』にて、〈ルイスポールセン〉がニューヨークを拠点とするアーティストデュオ〈ホームインヘヴン〉とコラボ。プロジェクトの経緯や彼らの活動について聞きました。
近年、各国のインテリアブランドが出展に力を入れるのが、デンマーク・コペンハーゲンを舞台としたデザインイベント『3daysofdesign』だ。
今年〈ルイスポールセン〉はコペンハーゲン市内のショールームを舞台に新作を展示。並行して、ユニークなプレゼンテーションを行った。
それは、ポール・ヘニングセンやヴィルヘルム・ラウリッツェンらが手がけたブランドのシグネチャーアイテムを、ニューヨークを拠点とするアーティストデュオ〈ホームインヘヴン〉がアレンジし、一点モノのアートピースとするというもの。会場で〈ホームインヘヴン〉を主宰するブリアンナ・ボックスとピーター・デュポントのカップルに話を聞いた。
今年〈ルイスポールセン〉はコペンハーゲン市内のショールームを舞台に新作を展示。並行して、ユニークなプレゼンテーションを行った。
それは、ポール・ヘニングセンやヴィルヘルム・ラウリッツェンらが手がけたブランドのシグネチャーアイテムを、ニューヨークを拠点とするアーティストデュオ〈ホームインヘヴン〉がアレンジし、一点モノのアートピースとするというもの。会場で〈ホームインヘヴン〉を主宰するブリアンナ・ボックスとピーター・デュポントのカップルに話を聞いた。
── 今日が展示初日ですね。リアクションはいかがですか?
ピーター:〈ルイスポールセン〉はとても有名なブランド。アイコニックで確固たる地位を築いているので、この展示を見て皆さん驚かれるみたいです。通常のショールームにある既製品と今回の展示で発表した作品はまったく違うから。
ピーター:〈ルイスポールセン〉はとても有名なブランド。アイコニックで確固たる地位を築いているので、この展示を見て皆さん驚かれるみたいです。通常のショールームにある既製品と今回の展示で発表した作品はまったく違うから。
── お二人のキャリアについて教えてください。元々モデルとしてご活躍されていらっしゃったのですよね。
ブリアンナ:コロナ禍の前に吹きガラスの講座に通い始めて、作品をインスタグラムに載せたら、その日のうちに売れたんです。それで、自分が撮っている祖父についてのドキュメンタリー映画の資金調達に役立つかもしれないと思って。今ではそれが一つのプロジェクトに成長しました。
── 数あるワークショップの中で、なぜ吹きガラスを?
ブリアンナ:私の祖母が、ヴィンテージのガラスを集めているんです。また、最近、祖父がガラス工場で働いていたことも判明しました。だから、運命だと思っています。起こるべくして起きたというか。
── ガラスという素材の魅力を、お二人はどう捉えていらっしゃいますか?
ピーター:僕たちはなにか、すぐに結果が出るものを求めていたのだと思います。僕らが関わっているモデル活動や映画制作などのプロジェクトはどれも長い時間がかかるけど、ガラス細工はその場ですぐにできあがっていく。ガラスはとても流動的な素材なので、手で触れるとその形が記憶される性質があります。 ガラスに記憶されたどんな失敗も、美しいと思える。そういう物の見方が好きです。
── 元々ガラスでバッグなどを作っていらっしゃって、それが話題になっていたと思うのですが、どういう経緯で〈ルイスポールセン〉と出会ったのでしょうか。
ピーター:僕たちのスタジオを撮影しにきてくれていた友人が『3daysofdesign』でなにか展示するべきだと〈ルイスポールセン〉とつなげてくれました。
──〈ルイスポールセン〉というブランドに対して、お二人はどういうイメージを抱いていましたか?
ピーター:面白いことに、僕らは互いにまったく違う見解を持っています。デンマーク生まれの僕にとって、〈ルイスポールセン〉は、伝統的なブランドです。子供の頃から身近にありました。外を歩けば街灯だったり、空港だったり、どこでも見かけます。そして、アイコニックなデンマークデザインはたくさんあるけど〈ルイスポールセン〉は、実際に手に取れる身近な存在でもあります。
ブリアンナ:アメリカ生まれの私は、実はピーターの家に行くまで、ブランドのことを知りませんでした。でも今では〈ルイスポールセン〉がデンマークデザインの歴史の一部だということを理解しています。デザイナーのポール・へニングセンが映画や音楽を作るなど、多岐にわたる分野で活躍していたことも知りました。私たちはその点にも惹かれています。
── 今回のプロジェクトについて、ブランド側からは、どういう要求があったのでしょうか。
ブリアンナ:今年ミラノサローネで発表されたエクスクルーシブコレクション「PH ペールローズ」をテーマにした作品づくりをしてほしいということが、唯一の要求でした。この条件のもとで作業をするのは楽しかったです。コレクションのキーカラーであるピンクは扱いがすごく難しい色だから、少しだけニュアンスを変えています。
ブリアンナ:コロナ禍の前に吹きガラスの講座に通い始めて、作品をインスタグラムに載せたら、その日のうちに売れたんです。それで、自分が撮っている祖父についてのドキュメンタリー映画の資金調達に役立つかもしれないと思って。今ではそれが一つのプロジェクトに成長しました。
── 数あるワークショップの中で、なぜ吹きガラスを?
ブリアンナ:私の祖母が、ヴィンテージのガラスを集めているんです。また、最近、祖父がガラス工場で働いていたことも判明しました。だから、運命だと思っています。起こるべくして起きたというか。
── ガラスという素材の魅力を、お二人はどう捉えていらっしゃいますか?
ピーター:僕たちはなにか、すぐに結果が出るものを求めていたのだと思います。僕らが関わっているモデル活動や映画制作などのプロジェクトはどれも長い時間がかかるけど、ガラス細工はその場ですぐにできあがっていく。ガラスはとても流動的な素材なので、手で触れるとその形が記憶される性質があります。 ガラスに記憶されたどんな失敗も、美しいと思える。そういう物の見方が好きです。
── 元々ガラスでバッグなどを作っていらっしゃって、それが話題になっていたと思うのですが、どういう経緯で〈ルイスポールセン〉と出会ったのでしょうか。
ピーター:僕たちのスタジオを撮影しにきてくれていた友人が『3daysofdesign』でなにか展示するべきだと〈ルイスポールセン〉とつなげてくれました。
──〈ルイスポールセン〉というブランドに対して、お二人はどういうイメージを抱いていましたか?
ピーター:面白いことに、僕らは互いにまったく違う見解を持っています。デンマーク生まれの僕にとって、〈ルイスポールセン〉は、伝統的なブランドです。子供の頃から身近にありました。外を歩けば街灯だったり、空港だったり、どこでも見かけます。そして、アイコニックなデンマークデザインはたくさんあるけど〈ルイスポールセン〉は、実際に手に取れる身近な存在でもあります。
ブリアンナ:アメリカ生まれの私は、実はピーターの家に行くまで、ブランドのことを知りませんでした。でも今では〈ルイスポールセン〉がデンマークデザインの歴史の一部だということを理解しています。デザイナーのポール・へニングセンが映画や音楽を作るなど、多岐にわたる分野で活躍していたことも知りました。私たちはその点にも惹かれています。
── 今回のプロジェクトについて、ブランド側からは、どういう要求があったのでしょうか。
ブリアンナ:今年ミラノサローネで発表されたエクスクルーシブコレクション「PH ペールローズ」をテーマにした作品づくりをしてほしいということが、唯一の要求でした。この条件のもとで作業をするのは楽しかったです。コレクションのキーカラーであるピンクは扱いがすごく難しい色だから、少しだけニュアンスを変えています。
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