DESIGN
〈GINORI 1735〉が初のホームコレクション《GINORI DOMUS》を発表!
June 23, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Sohei Oya text_Hisashi Ikai
1735年創業の以来、上質な磁器製品をつくり続けてきたイタリアの〈ジノリ1735〉がルカ・ニケットをデザイナーに迎え、初となるホームコレクション《ジノリ ドムス》を発表した。
長い歴史のなかで、卓越した技術力のみならず、素材の探求と高度なものづくりを目指す意識、そして暮らしの細部に意識を巡らせる姿勢を培ってきた〈ジノリ1735〉。創造力に満ちた彼らの感性を、より広い観点から捉えるべく立ち上げたホームコレクション《ジノリ ドムス》では、〈バロヴィエール&トーゾ〉(クリスタルガラス・照明)や〈ルベッリ〉(テキスタイル)などのトップメーカーと協力しながら、家具、照明、テキスタイルの分野から、11のアイテムが新しく登場した。
ルカ・ニケットをデザイナーに迎え家具コレクションとして発表されたのは、《ラヴェーヌス》《ドゥルチス》《ラトゥール》《オプティク》の4つ。《ラヴェーヌス》は、ボッティチェリの名作「ヴィーナスの誕生」から発想を得て、熟練した職人による繊細な貼り込み技術で貝殻を現した座面と、緩やかなスチールフレームの湾曲技術が際立つラウンジチェア。プフ《ドゥルチス》は、〈ジノリ1735〉の伝統の砂糖菓子の入れ物からヒントを得たクッションスツール。タワー型キャビネット《ラトゥール》やコーヒーテーブル《オプティク》は、それぞれ棚板や天板を取り外してトレイとして使用可能という実用性も兼ね備えたアイテムだ。
椅子やプフの張り地は、高品質なものづくりを現代に受け継ぐイタリアの〈ルベッリ〉が担当。〈ジノリ1735〉の磁器に使われている代表的な図版を、美しいファブリックへと展開した。花や植物の自由な曲線を表した「オリエンテ イタリアーノ」。自由に舞う葉っぱがモチーフの「オンドリ」。ジオ・ポンティがデザインした複雑な幾何学文様から発想を得た「サジッタ」。そして陰影のある変化に富んだジャガード織の「サイア」の4つから選ぶことができる。
このほかに1295年にムラーノ島で創業したベネチアンガラスの老舗、〈バロヴィエール&トーゾ〉と協働したムラーノガラスと磁器を組み合わせた照明、さらにはカトラリーもコレクションに追加。大きくジャンルを横断するライフスタイルブランドとして大きな一歩を踏み出した〈ジノリ1735〉の今後に注目していきたい。
このほかに1295年にムラーノ島で創業したベネチアンガラスの老舗、〈バロヴィエール&トーゾ〉と協働したムラーノガラスと磁器を組み合わせた照明、さらにはカトラリーもコレクションに追加。大きくジャンルを横断するライフスタイルブランドとして大きな一歩を踏み出した〈ジノリ1735〉の今後に注目していきたい。
《GINORI DOMUS》
2023年秋に日本上陸予定。