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新素材で現代へ甦った、ポール・ケアホルムの名作椅子《PK1》。
June 15, 2023 | Design | PR | text_Akiko Konishi
圧倒的な直線の美学に基づく作品を数多く発表したデンマークデザイン界の巨匠、ポール・ケアホルム。自身初のダイニングチェアとして1955年にデザインされた名作《PK1》が、ペーパーコードの座面を用いた新たな装いとなり、〈カール・ハンセン&サン〉から復刻。座面に加え、サイズを約6%改良するなど、世界的な名作が同社の卓越した技術で現代へと蘇った。
1948年にハンス J. ウェグナーが教鞭を執るデンマーク王立芸術アカデミーで家具デザインを学んだポール・ケアホルムは、その非凡な才能を見出されウェグナーの元で仕事をしながら学業に勤しんだ。アカデミーを卒業し数年経った1955年、デンマーク市内のレストラン用として初めてのダイニングチェアをデザイン。それが今回復刻される《PK1》だ。温かみのある曲線の木製家具が主流だった当時としては、機能主義に基づく画期的な設計の椅子だったと言える。
オリジナルは艶消しのスチールと籐(とう)で製作されていたが、〈カール・ハンセン&サン〉は今回の復刻に際し、座面に天然素材のペーパーコードを用い、この椅子のために考案された新しい編み方で表現。一般的に、名作であればあるほどオリジナルから素材を変更すること自体、容易なことではないのだが、長年クラフツマンシップに基づく職人の技術により優れた家具を生み出してきた〈カール・ハンセン&サン〉だからこそ、同社のアイデンティティでもあるペーパーコードに素材を置き換えての製品化が叶った。
オリジナルは艶消しのスチールと籐(とう)で製作されていたが、〈カール・ハンセン&サン〉は今回の復刻に際し、座面に天然素材のペーパーコードを用い、この椅子のために考案された新しい編み方で表現。一般的に、名作であればあるほどオリジナルから素材を変更すること自体、容易なことではないのだが、長年クラフツマンシップに基づく職人の技術により優れた家具を生み出してきた〈カール・ハンセン&サン〉だからこそ、同社のアイデンティティでもあるペーパーコードに素材を置き換えての製品化が叶った。
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