DESIGN
【今週の花と器】極楽鳥花と〈ダネーゼ〉の《カミーチャ》|5月
May 15, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Kiyoe Ozawa text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
5月3週目の担当は、祐天寺にある花屋〈チビ〉を営む芳賀規良さん。エキゾチックな色合いの花びらが飾り羽に似ていることからその名が付いた極楽鳥花は、茎のラインと硬質でシャープな横顔が野生的です。独特な姿をした花と二重構造のフラワーベースを組み合わせながらも、これ見よがしではない、さりげない佇まいで飾る方法を教えてもらいました。
極楽鳥花は、力強い色彩と形で、自宅にどう飾ったらいいのか悩まれる方が多い花かもしません。硬質な茎の直線と鳥のような横顔が綺麗ですよね。僕の仕事で言えば、たとえば展示会の空間で印象的な存在としてそこに飾るなら、片方に寄せて集合体とし、インパクトを強めるかもしれません。けれど自宅だとそれは強すぎる。そう判断してバラけさせて、視線が抜けるようにしました。
今回のシンプルな器に対しても、それがちょうどいいバランスでしたね。花の向きにルールは決めていません。均等に、放射状に向けているわけでもなく、だからといって非対称を狙ったりはしません。意図して適当さを出す、というのは妙な表現かもしれませんが、花と花のあいだに空間をつくりながら、適当に。茎の長さは残して、頭の印象だけが強く出ないようにしました。
そして、毎度のことですが、部屋のどこに置くかも大切です。部屋の真ん中にこれがあったら象徴的な存在になるでしょう? だけど、たとえば窓辺に置いてみる。すると、自然の光もあたるだろうし、目線も抜けるだろうし、さりげない印象になると思います。ばさっと何気なく極楽鳥花を活けている家があったら、僕は格好いいなと思いますね。
今回のシンプルな器に対しても、それがちょうどいいバランスでしたね。花の向きにルールは決めていません。均等に、放射状に向けているわけでもなく、だからといって非対称を狙ったりはしません。意図して適当さを出す、というのは妙な表現かもしれませんが、花と花のあいだに空間をつくりながら、適当に。茎の長さは残して、頭の印象だけが強く出ないようにしました。
そして、毎度のことですが、部屋のどこに置くかも大切です。部屋の真ん中にこれがあったら象徴的な存在になるでしょう? だけど、たとえば窓辺に置いてみる。すると、自然の光もあたるだろうし、目線も抜けるだろうし、さりげない印象になると思います。ばさっと何気なく極楽鳥花を活けている家があったら、僕は格好いいなと思いますね。
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