DESIGN
ネンドが“深化”させる、 ポケモンカードゲームの世界。
『カーサ ブルータス』2023年4月号より
March 13, 2023 | Design | a wall newspaper | photo_Masanori Kaneshita text_Hisahi Ikai ©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
『ポケモンカードゲーム』の制作を行う〈クリーチャーズ〉オフィスの空間設計、カードのデザイン監修、そして新たなプロダクト《ポケモンカードゲーム Classic》の開発。〈nendo〉が新たに手がけたした3つの〈ポケモン〉にまつわるプロジェクトについて、代表の佐藤オオキに話を聞きました。
新しいデザイン領域に果敢にチャンレンジし続ける〈nendo〉が、最新プロジェクトとして、なんと〈ポケモン〉に関するプロジェクトを3つ発表した。
1つめは、〈ポケモン〉の原作3社のうちの1社で、主に『ポケモンカードゲーム』やデジタルゲームの開発を行う〈クリーチャーズ〉の新社屋の空間デザイン。エントランスおよびミーティングスペースの設計を行った。
「生物が環境によって変化することをイメージした社名とともに、会長の石原恒和さんからアメーバのようなモチーフが入った創業時のロゴを見せていただいたのがデザインのヒントになりました」
1つめは、〈ポケモン〉の原作3社のうちの1社で、主に『ポケモンカードゲーム』やデジタルゲームの開発を行う〈クリーチャーズ〉の新社屋の空間デザイン。エントランスおよびミーティングスペースの設計を行った。
「生物が環境によって変化することをイメージした社名とともに、会長の石原恒和さんからアメーバのようなモチーフが入った創業時のロゴを見せていただいたのがデザインのヒントになりました」
佐藤がこう説明するように、環境や人数によって多様な対応ができるように、あえて非対称の有機的な形をしたテーブルをデザイン。一方で、世界にファンを持つ『ポケモンカードゲーム』の制作会社であることを印象づけるために、カードそのものを空間デザインに直接取り入れることを考えた。
全部で6つある会議室の共用部に面した壁を、2.3ミリ厚のスチール板で覆い、そこにカードの特徴を抽象化したイメージを、カードと同じ縦88×横63ミリのサイズにレーザーカットで幾重にも切り抜いていった。さらに、12パターンの異なる角度で折り曲げてグラデーションをつけて奥行きを際立たせたほか、シークレットとして9種の「エネルギーカード」を密かに忍ばせるという心憎い遊びを空間に同居させている。
全部で6つある会議室の共用部に面した壁を、2.3ミリ厚のスチール板で覆い、そこにカードの特徴を抽象化したイメージを、カードと同じ縦88×横63ミリのサイズにレーザーカットで幾重にも切り抜いていった。さらに、12パターンの異なる角度で折り曲げてグラデーションをつけて奥行きを際立たせたほか、シークレットとして9種の「エネルギーカード」を密かに忍ばせるという心憎い遊びを空間に同居させている。
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