DESIGN
【今週の花と器】ラナンキュラス(ラックス)と〈スタジオエリック・オロブソン〉の《ドリルベース》|2月
February 20, 2023 | Design | casabrutus.com | photo_Reiko Toyama text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
2月4週目の担当は、渋谷区西原の花屋〈フォレジャー〉店主のチーコさん。花びらが日差しに艶めくラナンキュラス(ラックス)は、なにかと試練が重なり、踏ん張りどきの2月を軽やかに応援してくれる、みずみずしい花です。ソリッドな大理石と、柑橘のようなアプリコットピンクのガラスを組み合わせた器に花を活けて、インテリアのアクセントにしてみませんか。
2月は「頑張らなきゃ」ということの多い季節だと思います。理由は人それぞれですが、受験や卒業、入学でナーバスになったり、就職までの準備をしたり、大人は、確定申告の事務仕事に追われたり(笑)。あっという間に過ぎてしまいそうだけれど、ある瞬間、花がぱっと目に飛び込んできたらパワーをもらえるのではないか。そう思って、遠くから見ても「咲いている」感じがして、黄色のエネルギーを放つラナンキュラスを選びました。
この器は、どっしりとした大理石のおかげで倒れる心配がありません。重たい枝ものも安心で、意外と機能的なところがいいですね。全体は個性的な佇まいですが、花器はシンプルな筒型でどんな花も活けやすいと思います。可愛らしい色味のガラスでも、鉱物ならではの縞模様や、大理石の断面がとてもシャープなので甘々にはならない。それも、ラナンキュラスと相性がいいと思います。今回は、花と器を同系色にまとめました。スプレー咲きは、花の高さが自然とバラつくので、さっと活けてそれでいい、というバランスになると思います。
あと「老け顔の色気」があるのが、今回選んだ品種であるラックスの魅力かなと思うんです。咲き進んでいくうちに、筋が濃くなり、花びらが垂れていく。フレッシュな間だけでなく、老いていく姿にも色気があります。部屋に飾ってから一週間が経った頃に、はあ、と、花もひと息をつくような瞬間があり、部屋に馴染んできたね、と愛着が増すんですよね。
この器は、どっしりとした大理石のおかげで倒れる心配がありません。重たい枝ものも安心で、意外と機能的なところがいいですね。全体は個性的な佇まいですが、花器はシンプルな筒型でどんな花も活けやすいと思います。可愛らしい色味のガラスでも、鉱物ならではの縞模様や、大理石の断面がとてもシャープなので甘々にはならない。それも、ラナンキュラスと相性がいいと思います。今回は、花と器を同系色にまとめました。スプレー咲きは、花の高さが自然とバラつくので、さっと活けてそれでいい、というバランスになると思います。
あと「老け顔の色気」があるのが、今回選んだ品種であるラックスの魅力かなと思うんです。咲き進んでいくうちに、筋が濃くなり、花びらが垂れていく。フレッシュな間だけでなく、老いていく姿にも色気があります。部屋に飾ってから一週間が経った頃に、はあ、と、花もひと息をつくような瞬間があり、部屋に馴染んできたね、と愛着が増すんですよね。
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