DESIGN
ミラノ伝統のメゾンがコラボレーション。アズチェナ×セラピアンの《カティリナ チェア》が上陸。
December 13, 2022 | Design | casabrutus.com | photo_Kenya Abe text_Hisashi Ikai
94年の歴史を誇る革製品のメゾン〈セラピアン〉が、イタリアの家具ブランド〈アズチェナ〉とタッグを組み、《カティリナ チェア》をビスポーク。上質を極める特別仕様の一脚が誕生した。
アルメニアからイタリアに移住したステファノ・セラピアンが、ミラノで革製品の工房を開いたのが1928年のこと。以来、〈セラピアン〉は社交界を中心に、多数のオーダーメイド、カスタムメイドを手がけながら、職人の技を極めてきた。
「戦後から70年代にかけて華開いたイタリアの映画産業黄金期には、アメリカから多数の映画人がイタリアにやってきて、たくさんのセラピアンファンが誕生しました。なかでもオードリー・ヘップバーンは、主演を務めた『おしゃれ泥棒』の劇中でセラピアンのバッグを用いて以来、プライベートでもうちのアイテムを使ってくれるヘビーユーザーでした。また、創業以来、婦人向けのものづくりが中心だったのですが、60年代以降は紳士物も手がけるように。フランク・シナトラも愛用者のひとりだったようです」
「戦後から70年代にかけて華開いたイタリアの映画産業黄金期には、アメリカから多数の映画人がイタリアにやってきて、たくさんのセラピアンファンが誕生しました。なかでもオードリー・ヘップバーンは、主演を務めた『おしゃれ泥棒』の劇中でセラピアンのバッグを用いて以来、プライベートでもうちのアイテムを使ってくれるヘビーユーザーでした。また、創業以来、婦人向けのものづくりが中心だったのですが、60年代以降は紳士物も手がけるように。フランク・シナトラも愛用者のひとりだったようです」
工房の輝かしい歴史をこのように話すのは、創業者の祖父から、叔父を経由し、三代目を引き継いだジョバンニ・ノダリ・セラピアンだ。際立つ個性、唯一無二の存在価値を求める特別な顧客たちのこだわりによって、セラピアンの職人技はどの工房にも負けないレベルに達したと彼は付け加える。
「お客様の好みによって、いかようにもパーソナライズできるビスポークサービスは、いまでも人気で、工房にはおよそ550種類のレザーが揃っています。創業からこれまでに手がけたコレクションの数は8000を優に超えるでしょうね」
バッグだけでも600種。ほかにも財布、ベルトといった小物から、車の内装まで、レザーで作れるものなら何にでも挑戦してきた。また、ヴィコ・マジストレッティやジオ・ポンティをはじめとしたデザイナー、建築家との協業も多数手掛けている。
「お客様の好みによって、いかようにもパーソナライズできるビスポークサービスは、いまでも人気で、工房にはおよそ550種類のレザーが揃っています。創業からこれまでに手がけたコレクションの数は8000を優に超えるでしょうね」
バッグだけでも600種。ほかにも財布、ベルトといった小物から、車の内装まで、レザーで作れるものなら何にでも挑戦してきた。また、ヴィコ・マジストレッティやジオ・ポンティをはじめとしたデザイナー、建築家との協業も多数手掛けている。
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