DESIGN
【今週の花と器】ナンテンと〈カラクター〉の《スフェリコ グラスシリーズ》|12月
December 26, 2022 | Design | casabrutus.com | photo_Kiyoe Ozawa text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
編集部が選んだデザインのいい器に、4人のフローリストが週ごとに季節の花を活ける新連載がスタート! 12月4週目の担当は、祐天寺にある花屋〈チビ〉を営む芳賀規良さん。秋から冬にかけて真っ赤な果実をつけるナンテンは、クリスマスリースや正月飾りといったハレの機会に目にする花材です。幾何学的な図形を組み合わせたガラスシリーズに対して、葉や枝の剪定をして卓上に馴染むバランスに仕上げます。
僕は、花をどこに置くのか、器から場所を考えるのが大切だと思っています。今回の器は片手で扱えるサイズ。テーブルに置くイメージをして、視線が抜けてあまり重たくない雰囲気にしたいと思いました。葉があるほうがナンテンらしさは感じると思いますが、ちょっと強い。なので、葉はカットしています。
また、それぞれの器に収まりよくナンテンを活けるため、枝にもはさみを入れています。まず、ナンテンの中央あたりを切って2本に分けます。植木の剪定方法である「芯止め」のイメージです。
先端部分は、先に向かってすぼまっていくフォルムなので、グラスにすとんと落として、ガラス越しに赤い実を見せるようにしました(中央のグラス)。一方で、横に広がっていくフォルムになった残りの部分はぽってりとしたグラスに活けています(左のグラス)。今回は、花がガラスの佇まいを制するのではなく平等な関係にしたかったので、葉や枝を切ってバランスを整えたということです。
また、それぞれの器に収まりよくナンテンを活けるため、枝にもはさみを入れています。まず、ナンテンの中央あたりを切って2本に分けます。植木の剪定方法である「芯止め」のイメージです。
先端部分は、先に向かってすぼまっていくフォルムなので、グラスにすとんと落として、ガラス越しに赤い実を見せるようにしました(中央のグラス)。一方で、横に広がっていくフォルムになった残りの部分はぽってりとしたグラスに活けています(左のグラス)。今回は、花がガラスの佇まいを制するのではなく平等な関係にしたかったので、葉や枝を切ってバランスを整えたということです。
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