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リビングやワークスペースで、周囲とコミュニケーションしやすい形。|〈カリモク家具〉と部屋。
『カーサ ブルータス』2022年9月号より
| Design | PR | photo_Kenya Abe text_Takahiro Tsuchida
〈カリモクニュースタンダード〉の新しい椅子、《チェーサチェアパッド》は優美な造形のアームチェア。若手デザインユニットの3人は、この椅子をどう見るか。
ほどよい賑やかさと、自然を感じる風通しのよさ。六本木にあるカフェ〈コモン〉は、誰もがつい長居したくなるような場所だ。この空間を手がけたスタジオディグは、米山宏介、谷岡翔、神保匡志の3人を中心に、直感的なディスカッションを重ねてインテリアのキャラクターを決めていったという。
「20代のメンバーが運営するカフェなので、アクティブでフレンドリーなキャラクターをイメージしました。またカルチャー的な面を持ち、コモン(公共)という言葉が表すように真面目さもある。こうした要素を融合しています」と彼ら。普段の仕事でも、あるキャラクターに基づいて全体をデザインしながら、ふさわしい家具を選んでいくそうだ。
今回はこの空間に、〈カリモクニュースタンダード〉の新しい椅子《チェーサチェアパッド》を置いてみた。カラーリングはグレイングレーやグレーグリーンなど4種類。その色合いは、テラコッタのタイルの壁や、無垢材をパッチワークしたカウンターなど、素材感を生かした店内の雰囲気によく合っている。
「若い客層の多い店なので、リアルな素材を知ってもらいたいと考えました。マテリアルが語り手になって空間の情報を伝えるんです」
と米山さん。国産材の利用をテーマに展開している〈カリモクニュースタンダード〉は、その思いにフィットするに違いない。
また背もたれからアームまで丸い曲線を描く椅子のフォルムは、斜めを向いて座っても違和感がない。リビングやワークスペースで周囲とコミュニケーションしやすい形だ。
「大きなテーブルのまわりに、椅子をいろんな向きで置いてもいい。動きのある、人が集う空間に似合いそうです」と神保さんは話す。どの角度から見ても完成された椅子だからこそ、そんな使い方はふさわしいだろう。
軽やかで優美な印象を持ちながら、座り心地を高めるための配慮もされている。特にパッドとフレームのバランスは絶妙で、ディテールまでデザイナーのこだわりが発揮された。もしも《チェーサチェアパッド》が〈コモン〉に採用されたら、ここに長居する人がさらに増えていくかもしれない。
「20代のメンバーが運営するカフェなので、アクティブでフレンドリーなキャラクターをイメージしました。またカルチャー的な面を持ち、コモン(公共)という言葉が表すように真面目さもある。こうした要素を融合しています」と彼ら。普段の仕事でも、あるキャラクターに基づいて全体をデザインしながら、ふさわしい家具を選んでいくそうだ。
今回はこの空間に、〈カリモクニュースタンダード〉の新しい椅子《チェーサチェアパッド》を置いてみた。カラーリングはグレイングレーやグレーグリーンなど4種類。その色合いは、テラコッタのタイルの壁や、無垢材をパッチワークしたカウンターなど、素材感を生かした店内の雰囲気によく合っている。
「若い客層の多い店なので、リアルな素材を知ってもらいたいと考えました。マテリアルが語り手になって空間の情報を伝えるんです」
と米山さん。国産材の利用をテーマに展開している〈カリモクニュースタンダード〉は、その思いにフィットするに違いない。
また背もたれからアームまで丸い曲線を描く椅子のフォルムは、斜めを向いて座っても違和感がない。リビングやワークスペースで周囲とコミュニケーションしやすい形だ。
「大きなテーブルのまわりに、椅子をいろんな向きで置いてもいい。動きのある、人が集う空間に似合いそうです」と神保さんは話す。どの角度から見ても完成された椅子だからこそ、そんな使い方はふさわしいだろう。
軽やかで優美な印象を持ちながら、座り心地を高めるための配慮もされている。特にパッドとフレームのバランスは絶妙で、ディテールまでデザイナーのこだわりが発揮された。もしも《チェーサチェアパッド》が〈コモン〉に採用されたら、ここに長居する人がさらに増えていくかもしれない。
STUDIO DIG.
スタジオディグ 米山宏介、谷岡翔、神保匡志を主要メンバーとする2014年設立のデザインユニット。現場での出会いや直感を重視しながら「輪郭・人格・景色」の3つのプロセスで空間を構成する。代表作に〈SOIL SETODA〉内装ほか。
