DESIGN
建築家が手がけた、空間ごと味わうカフェ。｜長谷川 豪〈イコ ニセコ〉
『カーサ ブルータス』2022年4月号より
August 7, 2022 | Design, Architecture, Food | photo_Hikari Torisawa illustration_Yoshifumi Takeda
洗練された意匠やくつろぎを生むインテリア、美しい眺望……。コーヒーや食事だけでなく、空間ごと堪能できる建築家が手がけたカフェで、いつもと違う非日常のひとときを。
■ 長谷川 豪が手掛けた〈イコ ニセコ〉（北海道・ニセコ）
建物を俯瞰すると、木立に囲まれ、ゆるやかに蛇行しているのがわかる。
北海道の自然に直に触れられる建築空間。
美容ブランド〈ICOR〉初の実店舗が、カフェを併設した複合施設として2021年9月に完成。「52mに及ぶ線状の建築は、ニセコの雄大な風景と一体化することを目指して設計しました。南側ロッジアの半屋外の席では、食事をしながら土手下に流れる小川のせせらぎの音を楽しむことができます。
美容ブランド〈ICOR〉初の実店舗が、カフェを併設した複合施設として2021年9月に完成。「52mに及ぶ線状の建築は、ニセコの雄大な風景と一体化することを目指して設計しました。南側ロッジアの半屋外の席では、食事をしながら土手下に流れる小川のせせらぎの音を楽しむことができます。
国道沿いであることを忘れさせる、緑と水音に満たされる空間。小川を見下ろす土手に沿ってベンチが設けられている。
室内から半屋外へ連続する大きな天井面は、北海道産の白樺。朝の光を受けた草花の色や橙に燃える夕日を映し込み、周囲の大自然を知覚させてくれる巨大なレフ板をイメージしました」
長谷川 豪
2005年に長谷川豪建築設計事務所を設立。国内外で、住宅、集合住宅、ホテル、礼拝堂などを手がける。ハーバード大学デザイン大学院客員教授などを歴任。新建築賞など受賞多数。主な作品に〈Villa beside a Lake〉〈吉野杉の家〉〈森のピロティ〉などがある。
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