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20世紀半ばの北欧のスタイルを、現代の感性で新たに解釈|〈カリモク家具〉と部屋。
『カーサ ブルータス』2022年6月号より
May 9, 2022 | Design | PR | photo_Tomohiro Mazawa text_Takahiro Tsuchida
〈カリモクケーススタディ〉の新作ソファは、デンマークのノーム・アーキテクツが手がけた。写真家の自邸に「ソフトミニマリズム」が馴染む。
Vol.3 Karimoku Case Study(カリモクケーススタディ)
柔らかい日差しに包まれたリビングルームに、さりげなくアイコニックな椅子が並ぶ。北陸を拠点とするフォトグラファー、寺田征弘さんの自宅のインテリアは、インスタグラムを通して国内外で人気を博している。
「この空間は、海外で泊まったホテルなどを参考に天井の高さを決めました。高すぎず、低くもなく、開放的な感じがよかったんです」と寺田さんは話す。パンデミック以前は、2週間ほどかけてヨーロッパなどの国々を旅することも多かった。そこで目にしたものが大切なインプットなのだという。
「見たことも考えたこともないものを創造するのは難しいですからね。海外に行くと、日本では思いもつかないコーディネートが格好よく馴染んでいたりします」
そんな経験を通して磨かれた審美眼は、本業の写真だけでなく、このインテリアにも発揮されている。今回、試してもらった〈カリモクケーススタディ〉のソファ《N-S03》が、そこに絶妙に溶け込んで見える。これはデンマークのノーム・アーキテクツによる新作で、彼らが設計したコペンハーゲンのシューズストアのためにデザインされたものだ。ある建築プロジェクトを起点に、その空間のための家具をデザインするのは〈カリモクケーススタディ〉のコレクションに一貫したテーマ。ノーム・アーキテクツは、さらに彼らの哲学である「ソフトミニマリズム」を反映させ、簡潔でありながら優しさやぬくもりを備えたソファに仕上げた。「この丸みがきれいだし、座った時も心地いい。脚の形もいいですね」と、ソファに腰掛けた寺田さん。愛用のカメラを置いたサイドテーブル《N-ST02》は同プロジェクトの空間に合わせ、リデザインしたもので、無垢材の素材感が生きている。
ノーム・アーキテクツは、建築家が住空間にかかわるものをトータルでデザインした20世紀半ばの北欧のスタイルを、現代の感性で新たに解釈している。そのセンスは、ヴィンテージの椅子と現代の椅子が自然に調和した寺田さんの家の雰囲気に一致する。ノーム・アーキテクツの家具がある部屋は、まるで両者がコラボレーションしているかのようだ。
「この空間は、海外で泊まったホテルなどを参考に天井の高さを決めました。高すぎず、低くもなく、開放的な感じがよかったんです」と寺田さんは話す。パンデミック以前は、2週間ほどかけてヨーロッパなどの国々を旅することも多かった。そこで目にしたものが大切なインプットなのだという。
「見たことも考えたこともないものを創造するのは難しいですからね。海外に行くと、日本では思いもつかないコーディネートが格好よく馴染んでいたりします」
そんな経験を通して磨かれた審美眼は、本業の写真だけでなく、このインテリアにも発揮されている。今回、試してもらった〈カリモクケーススタディ〉のソファ《N-S03》が、そこに絶妙に溶け込んで見える。これはデンマークのノーム・アーキテクツによる新作で、彼らが設計したコペンハーゲンのシューズストアのためにデザインされたものだ。ある建築プロジェクトを起点に、その空間のための家具をデザインするのは〈カリモクケーススタディ〉のコレクションに一貫したテーマ。ノーム・アーキテクツは、さらに彼らの哲学である「ソフトミニマリズム」を反映させ、簡潔でありながら優しさやぬくもりを備えたソファに仕上げた。「この丸みがきれいだし、座った時も心地いい。脚の形もいいですね」と、ソファに腰掛けた寺田さん。愛用のカメラを置いたサイドテーブル《N-ST02》は同プロジェクトの空間に合わせ、リデザインしたもので、無垢材の素材感が生きている。
ノーム・アーキテクツは、建築家が住空間にかかわるものをトータルでデザインした20世紀半ばの北欧のスタイルを、現代の感性で新たに解釈している。そのセンスは、ヴィンテージの椅子と現代の椅子が自然に調和した寺田さんの家の雰囲気に一致する。ノーム・アーキテクツの家具がある部屋は、まるで両者がコラボレーションしているかのようだ。
寺田征弘
1982年石川県生まれ。2011年よりMARC AND PORTER名義で写真家として活動を開始。建築やフードなどを撮影するクライアントワークや、デザイナーとしての業務と並行して、自主的な作品発表も行っている。 https://www.marcandporter.com