DESIGN
3月21日は「伝統産業の日」。3月は京都が工芸一色に染まっています!
March 18, 2022 | Design, Travel | casabrutus.com | text_Keiko Kusano
3月21日は「伝統産業の日」。それを定めた日本の伝統産業のお膝元「京都市」では、工芸にまつわるさまざまなイベントが開催中です。
20年前、京都市は「春分の日」を「伝統産業の日」と定めた。市内には2,000以上あると言われる寺院・ 神社が並び、長年、そこで使われる装具をつくり続けてきた工房が存在する。さらに茶道や華道、能・狂言など、古くからの伝統文化がきちんと今に根付いている地域だからこそ、その道具や衣装は今でも代々引き継がれ、制作が行われているのだ。そうした京都の歴史ある工芸品「74品目」を伝統産業品として定め、京都市内では毎年3月を中心に工芸にまつわる活発なイベントが複数行われている。
「伝統産業の日」制定20年目となる今年は、新たに『CRAFT POINT KYOTO』がスタート。〈京都伝統産業ミュージアム〉にて「新時代の工芸 POPUP SHOP」や若手職人による制作実演や作品展示、「CRAFT POINT KYOTO KIOSK」と題した展示販売会を開催している。
「伝統産業の日」制定20年目となる今年は、新たに『CRAFT POINT KYOTO』がスタート。〈京都伝統産業ミュージアム〉にて「新時代の工芸 POPUP SHOP」や若手職人による制作実演や作品展示、「CRAFT POINT KYOTO KIOSK」と題した展示販売会を開催している。
また、『CRAFT POINT KYOTO』ではオリジナルの「京都工芸地図 CRAFT POINT KYOTO MAP」を作成。これは市内各所で無料で配布されるもので、「清水・泉涌寺」「御所まわり」「下京」「西陣」と4つのエリアにフォーカスし、工芸を扱うショップやギャラリー、工房併設の店舗、主な文化施設などをわかりやすく掲載している。オンライン(https://kmtc.jp/cpk/)でも閲覧できる。通りいっぺんの京都観光ではなく、工芸視点での街さんぽにオススメのツールだ。
春めいてきたいま、京都を楽しむなら「工芸」をテーマにしたお散歩旅はいかが。
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CRAFT POINT KYOTO
〜2022年3月31日。メイン会場は〈京都伝統産業ミュージアム〉。入場無料。「京都工芸地図 CRAFT POINT KYOTO MAP」は、〈京都伝統産業ミュージアム〉のほか、市内各所で配布されている。
【京都市制定の伝統産業製品・74品目一覧】
西陣織、京鹿の子絞、京友禅、京小紋、京くみひも、京繍(きょうぬい)、京黒紋付染、京房ひも・撚ひも、京仏壇、京仏具、京漆器、京指物、京焼・清水焼、京扇子、京うちわ、京石工芸品、京人形、京表具、京陶人形、京都の金属工芸品、京象嵌、京刃物、京の神祇装束調度品、京銘竹、京の色紙短冊和本帖、北山丸太、京版画、京袋物、京すだれ、京印章<印刻>、工芸菓子、竹工芸、造園、清酒、薫香(くんこう)、伝統建築、額看板、菓子木型、かつら、京金網、唐紙、かるた、きせる、京瓦、京真田紐、京足袋、京つげぐし、京葛籠(きょうつづら)、京丸うちわ、京弓、京和傘、截金(きりかね)、嵯峨面、尺八、三味線、調べ緒、茶筒、提燈、念珠玉、能面、花かんざし、帆布製カバン、伏見人形、邦楽器絃、矢、結納飾・水引工芸、和蝋燭、珠数、京菓子、京漬物、京料理、京こま、京たたみ、京七宝