DESIGN
Wonderwallの秘密がこの一冊で今、明らかに。
August 10, 2016 | Design, Architecture | a wall newspaper | photo_Kenya Abe text_Takahiro Tsuchida editor_Rie Nishikawa
『Wonderwall Case Studies』を満足げに持つ片山正通さんが、この本で表現したいことは?
僕のすべてがわかっちゃいます。
10年以上にわたり日本のインテリアシーンをリードし、海外でも評価の高いワンダーウォールの片山正通。その活動を従来の作品集とは違う視点でとらえた書籍『Wonderwall Case Studies』が出版される。雑誌『モノクル』の編集長、タイラー・ブリュレ率いるウィンクリエイティブのチームが編集した話題作だ。
Q 今までも作品集を発表してきた片山さんですが、今回は?
一般的に作品集というとビジュアルが中心だと思うのですが、それとは違う視点で、編集というメスを入れた客観的な本を出したかったんです。そこでこれまで手がけたブティック、レストラン、ブランディングスペースなどから11物件を選んで、ケーススタディーズと題して内容を掘り下げることにしました。
Q 過去の有名な仕事でも、初めて見る図版が載っていますね。
アイデアの原点になった写真などを包み隠さず載せていて、本邦初公開もあります。文章も、何日もかけてインタビューされた内容をもとに、本音でお話ししたことがギリギリまで掲載されています。ずいぶん手の内を見せてますが、仕事は毎回違うからいいんです。
Q オフィスにあるアートまで紹介しているのはなぜですか?
ケーススタディーズの間に、9項目のエッセイ的な内容を挟みました。仕事のインスピレーションでもあるアートや骨董などもそのひとつ。クライアントや友人が僕について語るページや、僕が好きなお店を紹介したページなどもあります。仕事の背景やワンダーウォールがどうなっているのか、よくわかってもらえるはずです。
Q 今回、ウィンクリエイティブに編集を任せた経緯は?
ウィンクリエイティブを率いるタイラー・ブリュレとは昔からの知り合いで、以前から本を作ってほしいと思っていました。彼はデザインがコミュニケーションのためにあるということをわかっている人で、ベーシックでありながらさまざまな魅力を盛り込んだデザインができるんです。かつては雑誌『ウォールペーパー』を、現在は『モノクル』を手掛けています。
Q 確かに雑誌っぽくもあります。
ワンダーウォールの仕事の幅の広さや、スタイルを絞らないスタイルみたいなことを表現するには、書籍より雑誌の編集手法が合っているかなと思ったんです。僕は雑誌好きですしね。
Q 節目となる50歳に出版が重なりましたが、今後の目標は?
ここ数年は海外での仕事が多かったのですが、今年は国内で進行中の面白いプロジェクトにいくつも関わらせてもらっています。それなりに年齢を重ねて経験も増えたことがプラスになっていくと信じています。今は歳を忘れて、20代、30代のころのように精力的に仕事をこなしていくことが目標ですかね(笑)。
一般的に作品集というとビジュアルが中心だと思うのですが、それとは違う視点で、編集というメスを入れた客観的な本を出したかったんです。そこでこれまで手がけたブティック、レストラン、ブランディングスペースなどから11物件を選んで、ケーススタディーズと題して内容を掘り下げることにしました。
Q 過去の有名な仕事でも、初めて見る図版が載っていますね。
アイデアの原点になった写真などを包み隠さず載せていて、本邦初公開もあります。文章も、何日もかけてインタビューされた内容をもとに、本音でお話ししたことがギリギリまで掲載されています。ずいぶん手の内を見せてますが、仕事は毎回違うからいいんです。
Q オフィスにあるアートまで紹介しているのはなぜですか?
ケーススタディーズの間に、9項目のエッセイ的な内容を挟みました。仕事のインスピレーションでもあるアートや骨董などもそのひとつ。クライアントや友人が僕について語るページや、僕が好きなお店を紹介したページなどもあります。仕事の背景やワンダーウォールがどうなっているのか、よくわかってもらえるはずです。
Q 今回、ウィンクリエイティブに編集を任せた経緯は?
ウィンクリエイティブを率いるタイラー・ブリュレとは昔からの知り合いで、以前から本を作ってほしいと思っていました。彼はデザインがコミュニケーションのためにあるということをわかっている人で、ベーシックでありながらさまざまな魅力を盛り込んだデザインができるんです。かつては雑誌『ウォールペーパー』を、現在は『モノクル』を手掛けています。
Q 確かに雑誌っぽくもあります。
ワンダーウォールの仕事の幅の広さや、スタイルを絞らないスタイルみたいなことを表現するには、書籍より雑誌の編集手法が合っているかなと思ったんです。僕は雑誌好きですしね。
Q 節目となる50歳に出版が重なりましたが、今後の目標は?
ここ数年は海外での仕事が多かったのですが、今年は国内で進行中の面白いプロジェクトにいくつも関わらせてもらっています。それなりに年齢を重ねて経験も増えたことがプラスになっていくと信じています。今は歳を忘れて、20代、30代のころのように精力的に仕事をこなしていくことが目標ですかね(笑)。
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