DESIGN
【編集後記】清永浩文の新居の壁にアートを描いた花井祐介へ、10の質問。
February 2, 2022 | Design | casabrutus.com | text_housekeeper
【編集後記】では特集のこぼれ話や編集部視点の番外編をお届け。今号の巻頭に紹介されている清永浩文邸には、大胆にも壁にアートが直接ペイントされています。作品を描いたアーティストのひとり、花井祐介さんにその制作秘話や今後の活動について聞いてみました。
―清永さんとの出会いや関係性について教えてください。
以前僕が表紙を描いたBRUTUSの誌面で清永さんもインタビューを受けていて、instagramで僕のことをタグつけしてくれたのをきっかけにDMでやりとりをするようになりました。自分は〈GALLERY TARGET〉というギャラリーに所属しているのですが、同じく〈GALLERY TARGET〉に所属しているアーティストのKYNEくんと清永さんが以前から親交があり、その繋がりで僕の作品も見てくれていたのかと思います。清永さんは〈SOPH.〉の創業者としてはもちろんですが、バンクシーのコレクションなどアートに造詣が深いというのも知っていたので、僕の作品にも興味を持っているというのを聞いて嬉しかったです。初めてお会いしたのはアートフェアだったと思います。共通の知人も多かったので色々とお話をさせていただき、その後にアトリエに遊びに来ていただたり、自宅に招待していただいたりするようにりました。
―今回、清永さんの葉山の新居に作品を描くことになった経緯を教えてください。
僕は逗子に住んでいるのですが、清永さんが少し前から葉山によくいらしているのは聞いていました。葉山に行く途中に僕のアトリエに寄ってくれて「実は葉山に家を建てるんだけど、せっかくなら地元のアーティストに何かしてもらいたい」と言っていただいたのがきっかけです。
―個人住宅の壁に直接絵を描く機会はあまりないと思いますが、今回描いてみた感想を教えてください。また、住宅に作品を描くにあたり、意識したことはありますか?
はい、公共の壁画などはありますが、個人住宅の壁というのは落書き以外は初めてだと思います(笑)。キャンバスであれば気に入ったものを選んで買ってもらえるし、気分で掛け変えられますが、壁に直接描くとなると、塗りつぶさない限り、その人が住んでる間は、ずっと観続けるものなので、僕も清永さんも納得したものでないといけないと思いました。なので、下描きの確認は必須だと思いました。あとは、新しい床や壁に絵の具を垂らさないかが心配でした(笑)
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