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和田誠の仕事、いくつ知っていますか?
『カーサ ブルータス』2021年11月号より
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広告からアニメーション、さらには映画監督まで。知られざる和田誠の世界に触れる展覧会が始まっています。
イラストレーター、グラフィックデザイナーとして60年以上にわたり活躍した和田誠の展覧会『和田誠展』が、10月9日より〈東京オペラシティ アートギャラリー〉にて開催される。ライフワークとなった『週刊文春』の表紙イラストや、たばこ《ハイライト》のパッケージデザインなどで知られる和田だが、それは彼の作品のほんの一部。本展では「知っているようで知らなかった」をテーマに、30ものトピックで和田の活動の軌跡を辿っていく。
30のテーマは、「ライトパブリシティの時代」「アニメーション」「草月アートセンター」「映画監督」……などなど、ジャンルも時代も多岐にわたる。例えば「ライトパブリシティの時代」では、多摩美術大学卒業後に入社した広告制作会社〈ライトパブリシティ〉在籍時代に手がけた広告の仕事を多数展示。《ハイライト》のパッケージもその1つだが、他にもたばこ《ピース》やキヤノンの広告など、初期の仕事の数々を貴重な資料とともに紹介する。
30のテーマは、「ライトパブリシティの時代」「アニメーション」「草月アートセンター」「映画監督」……などなど、ジャンルも時代も多岐にわたる。例えば「ライトパブリシティの時代」では、多摩美術大学卒業後に入社した広告制作会社〈ライトパブリシティ〉在籍時代に手がけた広告の仕事を多数展示。《ハイライト》のパッケージもその1つだが、他にもたばこ《ピース》やキヤノンの広告など、初期の仕事の数々を貴重な資料とともに紹介する。
アニメーションも、広くは知られていないジャンルの1つ。今も続くNHKの番組『みんなのうた』。1961年に始まった当番組の、第1回のアニメーションを手がけたのは和田だった。子どもたちに向けた作品は他にも多くあり、児童書のために描いたイラストレーションや、谷川俊太郎とともに作った『マザー・グース』の本なども、各トピックで紹介していく。
中には、映画好きで知られる和田の一面が見えるトピックも。「日活名画座」では、ライトパブリシティ時代に約9年間描き続けた映画ポスターを展示する。「映画監督」のトピックでは、80年代にメガホンを取った『麻雀放浪記』『怪盗ルビイ』といった作品の、脚本や絵コンテなどの資料が公開となる。
まだまだ尽きない和田誠の世界。その全容は、ぜひ実際に展覧会へ足を運んで確かめてみてほしい。
中には、映画好きで知られる和田の一面が見えるトピックも。「日活名画座」では、ライトパブリシティ時代に約9年間描き続けた映画ポスターを展示する。「映画監督」のトピックでは、80年代にメガホンを取った『麻雀放浪記』『怪盗ルビイ』といった作品の、脚本や絵コンテなどの資料が公開となる。
まだまだ尽きない和田誠の世界。その全容は、ぜひ実際に展覧会へ足を運んで確かめてみてほしい。
和田 誠
わだまこと 1936年大阪府生まれ。多摩美術大学図案科を卒業の後、広告制作会社〈ライトパブリシティ〉へ入社。その後1968年に独立。イラストレーターとして雑誌表紙、装丁、広告などを手がける他、エッセイ、映画監督、作詞・作曲など、多方面で活躍。2019年永眠。
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