DESIGN
【ミラノ・デザインウィーク】ディオールのアイコン《メダリオンチェア》に、クリエイターが新たな命を吹き込んだ。
November 15, 2021 | Design, Fashion | casabrutus.com | text_Yoshinao Yamada editor_Keiko Kusano
1年半ぶりに開かれた『ミラノ・デザインウィーク』で大きな話題を集めたのが〈ディオール〉による展覧会『ディオール メダリオンチェア』だ。〈ディオール〉のアイコニックな椅子をデザイナーたちはどのように再解釈したのか──展示を振り返りながら、印象的だった椅子を紹介します。
〈ディオール〉を代表するアイコニックなアイテムに、椅子が含まれていることをご存知だろうか。ルイ16世様式の楕円形の背もたれを持つ椅子《メダリオンチェア》が、それだ。クリスチャン・ディオールが1947年に行ったショーでゲスト用に用意した椅子としてメゾンを象徴し、ブティックでも使用されるほか、香水のボトルや広告のビジュアルなどで、現在もよく使われるモチーフとなっている。
「地味でシンプル、そして何よりもクラシックでパリらしい」と、クリスチャン・ディオールはその椅子を表現した。これまでも名作バッグ《レディ ディオール》を再解釈するプロジェクト『ディオール レディ アート』でアーティストや建築家などを起用してきた〈ディオール〉が、その椅子に着目するのは当然のことだったと言えるだろう。今年の『ミラノデザインウィーク』で、17人のアーティストやデザイナーに《メダリオンチェア》の新たな解釈を依頼。それらを発表する展覧会『ディオール メダリオンチェア』が開催された。
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