DESIGN
5人のクリエイターが日本各地でデザインの宝さがし!
April 16, 2021 | Design, Architecture, Art, Culture | casabrutus.com | text_Housekeeper
最前線で活躍するクリエイターが日本各地の知られざるデザインを見つけ出す『DESIGN MUSEUM BOX展 集めてつなごう 日本のデザイン』が4月10日から5月9日まで開催中。
日本各地の博物館や工芸館、企業のミュージアムには、“デザインの視点”で見ると新たな発見のある“すごい宝物”が秘蔵されている。それを人気クリエイターが見つけ出す『DESIGN MUSEUM BOX展 集めてつなごう 日本のデザイン』が〈Ginza Sony Park〉にて4月10日から5月9日まで開催中。クリエイターが日本各地のミュージアムを訪れ、“デザインの力を秘めたもの”を発掘し、独自の考察を行う。会場にはミュージアムの貴重なアイテムやそのデザインの魅力を解説する映像のほか、そこから着想を得た作品などが「DESIGN MUSEUM BOX」として並ぶ。
参加クリエイターは建築家の田根剛、ファッションデザイナーの森永邦彦、デザインエンジニアの田川欣哉、映像作家の辻?川幸一郎、エクスペリエンスアーキテクトの水口哲也の5人。会場デザインは田根剛が、グラフィックデザインは岡本健が手掛ける。
参加クリエイターは建築家の田根剛、ファッションデザイナーの森永邦彦、デザインエンジニアの田川欣哉、映像作家の辻?川幸一郎、エクスペリエンスアーキテクトの水口哲也の5人。会場デザインは田根剛が、グラフィックデザインは岡本健が手掛ける。
田根剛は竪穴建物復元を試みる岩手県の〈御所野縄文博物館〉を訪れ、縄文時代の暮らしから生まれた1万年前のデザインをひもとく。建築デザインを考える際、その土地のルーツを徹底的に調べる“考古学的リサーチ”を欠かさない田根。その場所と向き合い、深く背景を探り、現代につながるメッセージを未来の建築につなげている。今回、狩猟採集による遊動生活からムラを作って定住に至る縄文時代の暮らしを辿ることで、日本建築の本質を掘り起こす。
田川欣哉は石川県の〈柳宗理記念デザイン研究所〉を訪ね、時代を超えて愛されるプロダクトデザインはどのように生まれるのか、その過程に迫る。“つくることからデザインは生まれる”という柳の考えを体現した、何度も繰り返し模型をつくり、使い勝手を追求し、デザインに落とし込んでいく過程が見られる。また、会場には、柳の愛用品やコレクションも。その品々からは、柳にとって眼に映るものすべてが美意識につながっていることがわかる。確固たる美意識と、頭でなく手で考える姿勢が、柳の創作の源になっていることが伝わる展示だ。
日本各地のデザインを通して、クリエイターの創作ルーツがわかる貴重な展覧会。普段見落としていたり、気づかなかったところにもすばらしいデザインが存在し、世の中はデザインに満ちていることを教えてくれる。何気なく過ごしている日常に対する見方が少し変わるかもしれない。
田川欣哉は石川県の〈柳宗理記念デザイン研究所〉を訪ね、時代を超えて愛されるプロダクトデザインはどのように生まれるのか、その過程に迫る。“つくることからデザインは生まれる”という柳の考えを体現した、何度も繰り返し模型をつくり、使い勝手を追求し、デザインに落とし込んでいく過程が見られる。また、会場には、柳の愛用品やコレクションも。その品々からは、柳にとって眼に映るものすべてが美意識につながっていることがわかる。確固たる美意識と、頭でなく手で考える姿勢が、柳の創作の源になっていることが伝わる展示だ。
日本各地のデザインを通して、クリエイターの創作ルーツがわかる貴重な展覧会。普段見落としていたり、気づかなかったところにもすばらしいデザインが存在し、世の中はデザインに満ちていることを教えてくれる。何気なく過ごしている日常に対する見方が少し変わるかもしれない。
『DESIGN MUSEUM BOX展 集めてつなごう 日本のデザイン』
〈Ginza Sony Park〉東京都中央区銀座5-3-1。2021年4月10日~5月9日。11時〜19時。入場無料。※4月24日追記:※緊急事態宣言に伴い、4月25日から中止。最新の情報は公式サイトにてご確認を。TEL 050 5541 8600。