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『サンワカンパニー デザインアワード 2020』変化する時代に応える、新しいアイデアが集まりました。
『カーサ ブルータス』2021年4月号より
March 9, 2021 | Design | PR | text_Yoshinao Yamada
「くらしを楽しく、美しく。」を理念とするサンワカンパニー。今回で5回目を迎えたコンペは、変化する時代の新しいアイデアを求めました。
新たなデザインの可能性を発信する場として、多くの参加者を集めるデザインコンペ『サンワカンパニーデザインアワード』。5度目の開催となる今回は、プロダクトデザイン部門の審査委員長にデザイナーの倉本仁を迎え、「住まいの価値を見つめ直す」を主題にアイデアを募った。過去最多の応募総数332点から、最優秀賞、サンワカンパニー賞、Casa BRUTUS賞、入賞、新人賞5作品が選ばれた。
最優秀作品は不破健男と本山拓人による《Switch Light》だ。通常時はルームライトのスイッチとして機能するが、着脱可能にすることで非常時には、非常灯、懐中電灯、モバイルバッテリーなどに機能まで転換=スイッチするというもの。二人は住まいのもつ価値のなかから「安心」に着目し、意識をせずとも有事に人々の暮らしを支えるアイデアを提案した。倉本は「ミニマルなデザインで、非日常を日常に溶け込ませた」と、建築設備にバランスよく収めるアイデアも含めて高く評価した。
またCasa BRUTUS賞を受賞したのは、エクアドルから参加したテレシタ・マレロ・エスカロナによる《PBS(Your personal bike station)》だ。環境負荷やコロナ禍における他者との接触を抑える交通手段として注目を集める自転車に着目し、室内における自転車収納の新たな姿を探った。
最優秀作品は不破健男と本山拓人による《Switch Light》だ。通常時はルームライトのスイッチとして機能するが、着脱可能にすることで非常時には、非常灯、懐中電灯、モバイルバッテリーなどに機能まで転換=スイッチするというもの。二人は住まいのもつ価値のなかから「安心」に着目し、意識をせずとも有事に人々の暮らしを支えるアイデアを提案した。倉本は「ミニマルなデザインで、非日常を日常に溶け込ませた」と、建築設備にバランスよく収めるアイデアも含めて高く評価した。
またCasa BRUTUS賞を受賞したのは、エクアドルから参加したテレシタ・マレロ・エスカロナによる《PBS(Your personal bike station)》だ。環境負荷やコロナ禍における他者との接触を抑える交通手段として注目を集める自転車に着目し、室内における自転車収納の新たな姿を探った。
「デザインのいい自転車を室内で保管する人も多いですが、収納器具は選択肢も限られています。本作は自然な木製パネルを壁付けにして部屋と一体化させる “面” のデザインに新しさを感じました。自転車とアクセサリーをディスプレイできる点、そしてすべてを閉じてフラットにした姿を選べる点にも魅力を感じます。なによりプレゼンテーションボードから、自転車のある生活を楽しむライフスタイルとインテリアを想像できる点も高く評価します」と小誌編集長の西尾洋一は言う。
●審査もオンラインで生活をより豊かなものに。
総評で倉本は、「価値転換の時代のなかで、新しい住まいのあり方や可能性を問うテーマです。一方で、価値は次々と変わっていくもの。その背景、時代性を読み解きながら、ディテールも含めた表現を行っていくことがデザイナーには重要です。今回の出展を将来につなげていくことで、コンペをより意味のあるものにしてほしい」と参加者へメッセージを送った。
参加者の生活に根ざした、明日からでも使えるアイデアが形になる日はいつか。その実現を楽しみに待ちたい。
参加者の生活に根ざした、明日からでも使えるアイデアが形になる日はいつか。その実現を楽しみに待ちたい。
●発表会もZoomで開催!
サンワカンパニー デザインアワード 2020
サンワカンパニーが主催する『サンワカンパニーデザインアワード』は、2016年から始まったデザインコンペティション。今回のプロダクト部門は「住まいの価値を見つめ直す」をテーマに、コロナ禍以降に提案する住空間のアイデアを求めた。応募総数は19年の244点から332点へと増加し、最優秀賞をはじめ5組が受賞を果たした。