DESIGN
跳ねる〈ピエール・エルメ・パリ〉のイースター。彫刻家フランソワ・ポンポンの“ウサギ”に着想。
March 15, 2021 | Design, Food | casabrutus.com | text_Mio Koumura
春の訪れを祝うイースター。今年の〈ピエール・エルメ・パリ〉のイースターコレクションの目玉は、跳ねるイースターバニー。モチーフとなった作品の作家”動物を愛した彫刻家”フランソワ・ポンポンとは?
もうすぐ、春を祝うイースター(復活祭)がやってくる。イエス・キリストが十字架に架けられた後に復活したことを祝うキリスト教最大のお祭りで、2021年は4月4日に制定されている。生命の源である卵や、多くの子を持ち跳ね回る様子が躍動を表すとしてウサギがシンボルとされ、近年日本でも時期が近くと、それらをモチーフにしたチョコレートを見かけるようになってきた。
毎年、フランス語でイースターを意味する《PÂQUES》をタイトルに、チョコレートで祝う〈ピエール・エルメ・パリ〉からも新作のコレクションがお目見え。なかでも、フランス人彫刻家フランソワ・ポンポン(1855〜1933年)の作品《ウサギ》をオマージュした《ラパン ポンポン》の可愛らしい姿に誰もが心を奪われるだろう。
毎年、フランス語でイースターを意味する《PÂQUES》をタイトルに、チョコレートで祝う〈ピエール・エルメ・パリ〉からも新作のコレクションがお目見え。なかでも、フランス人彫刻家フランソワ・ポンポン(1855〜1933年)の作品《ウサギ》をオマージュした《ラパン ポンポン》の可愛らしい姿に誰もが心を奪われるだろう。
無名の作家だったとされるポンポン。その晩年に、代表作《シロクマ》で一躍人気を集めることとなる。様々な動物を彫刻作品として遺したことから”動物を愛した彫刻家”として世界的に知られ、その窪みも影もない丸みを帯びた作品は美しく、生命力を強く感じさせる。今年の夏には、日本初の回顧展が〈京都市京セラ美術館〉で行われることが決まっており、さらに注目が集まりそうだ。
モチーフとなった作品《ウサギ》はまさに飛び跳ねている瞬間を切りとったような躍動感があり、その純粋で力強い描線が〈ピエール・エルメ〉のイースターバニーにもしっかりと表現されている。また《PÂQUES 2021コレクション》のなかでは唯一の苺味、フレーズ味も登場。滑らかに象られたアート作品のような仕上がりに、食べずにしばらく飾って観賞するのもいいかもしれない。
モチーフとなった作品《ウサギ》はまさに飛び跳ねている瞬間を切りとったような躍動感があり、その純粋で力強い描線が〈ピエール・エルメ〉のイースターバニーにもしっかりと表現されている。また《PÂQUES 2021コレクション》のなかでは唯一の苺味、フレーズ味も登場。滑らかに象られたアート作品のような仕上がりに、食べずにしばらく飾って観賞するのもいいかもしれない。
PÂQUES 2021コレクション《ラパン ポンポン》
販売期間は2021年3月17日~4月13日。〈ピエール・エルメ・パリ 青山〉、ほか直営ブティック、オンラインブティックで展開。