DESIGN
ハイパーループのポッドをBIGがデザインしました。
『カーサ ブルータス』2021年2月号より
January 17, 2021 | Design | a wall newspaper | text_Mika Yoshida & David G. Imber Images_Courtesy Virgin Hyperloop+Bjarke Ingels Group
世界中から期待が寄せられる次世代型超高速輸送システム、ハイパーループ。初の有人テスト運転も行いました。
夢の乗り物、と思われていたハイパーループが、初の有人運転に成功した。場所はネバダの砂漠、ヴァージン・ハイパーループ社の試験場〈500mデヴ・ループ〉だ。《ペガサス・ポッド/XP-2》と呼ばれる乗り物が乗客2名を乗せて走行、約6秒で時速約170kmに見事到達した。
そもそもハイパーループとはいったい何だろう? 2013年にかのイーロン・マスクが提唱した高速移動システムで、真空のチューブの中をポッドがハイスピードで移動する。その昔、空気圧を利用してチューブで手紙や書類を送る「エアシューター」が郵便局や会社で使われたが、いわばその人間バージョンだ。完全自動運転で、走行中の騒音も少なく、オンデマンドで運行する。鉄道や飛行機に比べ、環境への影響は少ないと言われている。
そもそもハイパーループとはいったい何だろう? 2013年にかのイーロン・マスクが提唱した高速移動システムで、真空のチューブの中をポッドがハイスピードで移動する。その昔、空気圧を利用してチューブで手紙や書類を送る「エアシューター」が郵便局や会社で使われたが、いわばその人間バージョンだ。完全自動運転で、走行中の騒音も少なく、オンデマンドで運行する。鉄道や飛行機に比べ、環境への影響は少ないと言われている。
《ペガサス・ポッド/XP-2》のデザインを手がけたのは、ビャルケ・インゲレス・グループ(BIG)と、デンマークのキロ・デザインだ。真空の中を滑走するため、空気抵抗や横風など空気力学的な要素から解放され、飛行機や自動車と違い、なめらかなフォルムをとことん追求できる。実用機は28人乗りになる予定とか。
アメリカ大陸は途方もなく広い。NY〜LA間の直線距離は、なんと東京〜ウランバートル間より1000kmも長いのだ。空の旅がままならない今のご時世にあって、高速で安全な陸移動へのニーズは高まるばかり。さて、商用化は果たしていつになるだろう?
アメリカ大陸は途方もなく広い。NY〜LA間の直線距離は、なんと東京〜ウランバートル間より1000kmも長いのだ。空の旅がままならない今のご時世にあって、高速で安全な陸移動へのニーズは高まるばかり。さて、商用化は果たしていつになるだろう?