DESIGN
倉俣史朗、ロン・アラッド、川久保玲…金属デザインの名作展。
February 16, 2020 | Design, Art | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa
恵比寿のギャラリー〈SOMEWHERE TOKYO〉にて、『Admirable Metals – 金属礼賛』を開催。80〜90年代を彩った金属の家具に絞って展示を行う。
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前期ポストモダンデザインのカラフルさから一転、80年代後半から90 年代にかけて、鉄、金属製のデザインがひとつのムーブメントとなった。また、そのスタイルも鉄を使ってきれいに家具に落とし込んで行くというモダン時代のものとは大きく変化を遂げた。
たとえば、日本を代表するデザイナー・倉俣史朗(1934〜91)は、工業系材料をそのまま家具に持ち込み、エキスパンドメタルの椅子たちを完成させた。イギリスのデザイナー、ロン・アラッド(1951~)は、もともとの鉄の持つワイルドさを残し、オブジェ的に作り上げていている。トム・ディクソン(1959~)、川久保玲(1942~)もこの時代に革新的な作品を作り出した。
たとえば、日本を代表するデザイナー・倉俣史朗(1934〜91)は、工業系材料をそのまま家具に持ち込み、エキスパンドメタルの椅子たちを完成させた。イギリスのデザイナー、ロン・アラッド(1951~)は、もともとの鉄の持つワイルドさを残し、オブジェ的に作り上げていている。トム・ディクソン(1959~)、川久保玲(1942~)もこの時代に革新的な作品を作り出した。
『Admirable Metals – 金属礼賛』では、彼らが創造した、この時代の作品を紹介する。倉俣の代表作であり、デザイン史においても重要とされるアームチェア《How High the Moon》(1986)、黒いエキスパンドメタルの椅子《A1-86(Expanded Metal Chair)》などを展示。倉俣が1988年に監督した『イン・スピレーション』展で発表された、アラッドのフロアライト《Armadillo》や、1983年に〈コム・デ・ギャルソン〉から発表された、川久保がデザインしたチェア《COMME des GARCONS furniture No.2》(80年代製オリジナル)も展示される。
80〜90年代を彩った金属製家具が持つ、この時代ならではの佇まいを存分に体感したい。
『Admirable Metals – 金属礼賛』
〈SOMEWHERE TOKYO〉
東京都渋谷区恵比寿南2-7-1 1F TEL 03 6452 2224。2月22日~3月15日。13時~19時。2月25日、26日、3月4日、5日、10日、11日休。