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気鋭のクリエイターが集い、 時代を画す渋谷PARCO。
『カーサ ブルータス』2020年1月号より
December 9, 2019 | Design, Architecture, Art, Culture, Fashion, Food | PR | photo_Futoshi Osako , Chihiro Oshima text_Mariko Uramoto
11月22日にグランドオープンした、新生〈渋谷PARCO〉。〈池袋PARCO〉の誕生から50年という節目にあたる今年、渋谷カルチャーを築いた商業施設が次の時代に目指すものとは。
3年の休業を経て、渋谷の文化発信基地が街に帰ってきた。
1973年に誕生した〈渋谷PARCO〉はファッション、演劇、音楽、映画などさまざまな流行を生み出した施設だ。今回の大規模リニューアルでどのようなビジョンを描いたのか。舵取りを行った〈PARCO〉常務執行役の泉水隆は、〈PARCO〉の生みの親である増田通二が掲げた理想を再確認することから開発を進めたという。
「街との結びつき、商業とアート&カルチャーの融合。増田が目指したこの二つに立ち返りました」
1973年に誕生した〈渋谷PARCO〉はファッション、演劇、音楽、映画などさまざまな流行を生み出した施設だ。今回の大規模リニューアルでどのようなビジョンを描いたのか。舵取りを行った〈PARCO〉常務執行役の泉水隆は、〈PARCO〉の生みの親である増田通二が掲げた理想を再確認することから開発を進めたという。
「街との結びつき、商業とアート&カルチャーの融合。増田が目指したこの二つに立ち返りました」
〈渋谷PARCO〉は開業当時、渋谷の環境整備を積極的に行い、多くの若者をこの街に引きつけた。そこからこの場所を拠点とするカルチャーを数多く生み出したのだ。それを踏まえ、ビルの建て替え計画では外周に螺旋状の通路を作り、渋谷の風景に溶け込むデザインを採用。1階から10階まで立体階段を使って館内にアクセスできるという、坂の町らしい歩く楽しさを体現した。また、“劇場の中にある商業施設”という原点に回帰し、核となる〈PARCO劇場〉を1.4倍の席数に。館内にはギャラリーが9つも入居するなどアートとカルチャーの側面も強化している。中でも、増田氏の名前から命名されたスタジオ〈2G〉は新生〈渋谷PARCO〉を象徴する一つだろう。小木“Poggy”基史が手がけるセレクトショップ、現代アートギャラリー〈NANZUKA〉、トイメーカー〈メディコム・トイ〉の3つが集結した空間で、ギャラリーの展示と連動し、アーティストとのコラボグッズも展開するというユニークな試みを行う。
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