CULTURE
MY favorite MV ミュージックビデオの話|ブライアン・デグロウ
February 27, 2019 | Culture | casabrutus.com | photo_Tetsuo Kashiwada text_Housekeeper
NYを拠点に、実験的かつシャーマニックなサウンドをシーンに発表し続けているGang Gang Dance(ギャング・ギャング・ダンス)。バンドの中心人物で自身のソロ・プロジェクトbEEdEEgEEも主宰するブライアン・デグロウは、自らペインティングを描き、その作品はMoMAに保存されるなどカルト的な人気を誇っている。ビジュアルアーティストでもある彼が好むミュージックビデオ(MV)とは。
── 普段はどんな音楽を聴いているんですか?
アンビエントが多いかな。エクスペリメンタルなものや、ジャズがベースにある音が好きだね。
── 演奏だけでなく、ご自身で絵も描かれていますが、きっかけは?
最初は写真を学ぶためにアートスクールに通っていたんだけど、写真はお金がかかるし、自分自身いまいちはまらなくてね。それで、絵を描くようになったんだ。
── 作品はMoMAに保存されるなど人気です。それについてどう思う?
わからないよ、ぼく自身がコントロールできるものじゃない。コンセプトやメッセージ云々よりも、まずそのビジュアルが美しいものかどうかを大事にしている。それは僕たちのアルバムのアートワークも同じかな。たとえば、東京を歩いていると、いろんな標識や看板が目に入ってくる。意味を完璧には理解できないけれど、ユニークなものを見つけると楽しい。そんな感覚かもね。
── Gang Gang Danceには、あまりMV作品がないですね。
MVは曲単位でプロモーションするものだからね。ぼくたちはなるべくアルバムを通して曲を聞いてほしいと思っている。それが理由かな。ちなみに、ボアダムスの山塚アイに紹介してもらった後藤章治さんが撮ってくれたものが唯一あるよ。まるでスクリーンセーバーみたいでしょ(笑)。
アンビエントが多いかな。エクスペリメンタルなものや、ジャズがベースにある音が好きだね。
── 演奏だけでなく、ご自身で絵も描かれていますが、きっかけは?
最初は写真を学ぶためにアートスクールに通っていたんだけど、写真はお金がかかるし、自分自身いまいちはまらなくてね。それで、絵を描くようになったんだ。
── 作品はMoMAに保存されるなど人気です。それについてどう思う?
わからないよ、ぼく自身がコントロールできるものじゃない。コンセプトやメッセージ云々よりも、まずそのビジュアルが美しいものかどうかを大事にしている。それは僕たちのアルバムのアートワークも同じかな。たとえば、東京を歩いていると、いろんな標識や看板が目に入ってくる。意味を完璧には理解できないけれど、ユニークなものを見つけると楽しい。そんな感覚かもね。
── Gang Gang Danceには、あまりMV作品がないですね。
MVは曲単位でプロモーションするものだからね。ぼくたちはなるべくアルバムを通して曲を聞いてほしいと思っている。それが理由かな。ちなみに、ボアダムスの山塚アイに紹介してもらった後藤章治さんが撮ってくれたものが唯一あるよ。まるでスクリーンセーバーみたいでしょ(笑)。
Gang Gang Dance - MindKilla (Official Video) 2011年リリース。
── なるほど。音楽活動だけでなく、ビジュアル表現にも携わるブライアンさんがどんなMVをお好きなのか、気になります。
OK、ひとつめはマスターピースだ。エイフェックス・ツインの『Windowlicker』。いくつかの彼のMVと同じく、クリス・カニングハムが撮っている。
OK、ひとつめはマスターピースだ。エイフェックス・ツインの『Windowlicker』。いくつかの彼のMVと同じく、クリス・カニングハムが撮っている。
Aphex Twin - Windowlicker (Director's Version) 1999年リリース。エイフェックス・ツインの代表曲のひとつ。
── そういえば少し前に、エイフェックス・ツイン顔になれるカメラアプリ、なんてのも流行りましたね(笑)
そうなの!? 知らなかったよ(笑)。このMVはアイデアのユニークさはもちろん、CGを一切使っていないところがすごいよ。この映像を撮ったクリス・カニングハムはリドリー・スコットの元でマスクを彫る仕事をしていたからね。これを見た時、これまでになかったビジュアルが出て来た! って思った。今となってはクラシックかもしれないけどね。時代を切り開いたことは間違いない。この映像がドロップされたのは、ぼくらがバンドをはじめる少し前のことかな。懐かしい。
── 続いて選んでいただいた作品はまた毛色が違いますね。
そうなの!? 知らなかったよ(笑)。このMVはアイデアのユニークさはもちろん、CGを一切使っていないところがすごいよ。この映像を撮ったクリス・カニングハムはリドリー・スコットの元でマスクを彫る仕事をしていたからね。これを見た時、これまでになかったビジュアルが出て来た! って思った。今となってはクラシックかもしれないけどね。時代を切り開いたことは間違いない。この映像がドロップされたのは、ぼくらがバンドをはじめる少し前のことかな。懐かしい。
── 続いて選んでいただいた作品はまた毛色が違いますね。
Fainting by Numbers - A Stone In The Ground ホットチップスのフロントマン、アレクシス・テイラーとユスタス・コンケが共作したミニマルテクノ。
こういうタイプの古いビデオゲームがあったと思うんだけど、やったことあるかな? 登場人物と会話して、相手の言葉に対していくつかの選択肢から行動を選ぶと、次の展開が変化していくような……。それを模して歌詞がひたすらスクロールされていくという。これはグレイトアイデアだよ。低予算でやれるしね。ミニマルテクノという楽曲の特性にもすごく合ってると思う。楽曲そのものは、ちょっとしたカルトトラックだね。
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