CULTURE
ジェームズ・ダイソンの名言「発明の本質とは、…」【本と名言365】
April 4, 2024 | Culture, Design | casabrutus.com | photo_Yuki Sonoyama text_Kentaro Wada illustration_Yoshifumi Takeda design_Norihiko Shimada(paper)
これまでになかった手法で新しい価値観を提示してきた各界の偉人たちの名言を日替わりで紹介。掃除機、扇風機、ドライヤー……高い技術力と斬新なデザインで、数々の電化製品を世に送り出してきたダイソン社。創業者にしてデザインエンジニアのジェームズ・ダイソンが大切にする、ものづくりの哲学とは。
発明の本質とは、成功の瞬間に至るまで、失敗を受け入れ続けることにある。
吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機。センセーショナルなキャッチコピーとともに世に広まったダイソン社の掃除機。紙パックいらずで吸引力も落ちない、従来の製品の概念をがらりと変えたジェームズ・ダイソンの発明の裏には、並外れた試行錯誤が積み重なっている。
試作品の数は、5127台。今やダイソン社のアイコンともいえるサイクロン式掃除機ができるまでに、ダイソンは膨大な数のプロトタイプをつくりだした。「僕が学んだ本当に大切な原則の一つは、変更するのを一ヶ所だけにして、その変更で何が変わるかを見極めることだった」細かな部分をひとつずつ改良し、理想の製品に近づけていく。ダイソンにとって途方もないプロセスは革新的な製品をつくるうえで必要不可欠だった。1979年にサイクロン式掃除機の試作をはじめ、製品化したのは5年以上経った頃。1985年に日本の電機メーカーと契約し、「Gフォース」の名前で発売。1993年には黄色とグレーを配した掃除機「DC01」を自社ブランドとして発売し、ダイソンの名が一気に世に広まることになった。
革新的なものづくりで、自社を世界的な家電メーカーへと押し上げたダイソン。今では教育、農業とさまざまな分野にも携わる。その根底にあるのは、失敗を恐れずに挑戦し続けること。「発明には、ひらめきよりも、持続力や忍耐強い観察のほうが重要だ」と語るダイソン。挫けることなく、理想に向かって突き進むひたむきさが、独創的なプロダクトを生む秘訣になっている。
吸引力の変わらない、ただ一つの掃除機。センセーショナルなキャッチコピーとともに世に広まったダイソン社の掃除機。紙パックいらずで吸引力も落ちない、従来の製品の概念をがらりと変えたジェームズ・ダイソンの発明の裏には、並外れた試行錯誤が積み重なっている。
試作品の数は、5127台。今やダイソン社のアイコンともいえるサイクロン式掃除機ができるまでに、ダイソンは膨大な数のプロトタイプをつくりだした。「僕が学んだ本当に大切な原則の一つは、変更するのを一ヶ所だけにして、その変更で何が変わるかを見極めることだった」細かな部分をひとつずつ改良し、理想の製品に近づけていく。ダイソンにとって途方もないプロセスは革新的な製品をつくるうえで必要不可欠だった。1979年にサイクロン式掃除機の試作をはじめ、製品化したのは5年以上経った頃。1985年に日本の電機メーカーと契約し、「Gフォース」の名前で発売。1993年には黄色とグレーを配した掃除機「DC01」を自社ブランドとして発売し、ダイソンの名が一気に世に広まることになった。
革新的なものづくりで、自社を世界的な家電メーカーへと押し上げたダイソン。今では教育、農業とさまざまな分野にも携わる。その根底にあるのは、失敗を恐れずに挑戦し続けること。「発明には、ひらめきよりも、持続力や忍耐強い観察のほうが重要だ」と語るダイソン。挫けることなく、理想に向かって突き進むひたむきさが、独創的なプロダクトを生む秘訣になっている。
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