CULTURE
【絵本のことば】『よあけ』|「みずうみの きのしたに…」
January 19, 2024 | Culture | casabrutus.com | photo_Kazuyoshi Aoki text_Kana Umehara, Ayumi Shirasaka editor_Rie Nishikawa design_Norihiko Shimada(paper)
古今東西の名作絵本から、印象的なことばを日替わりで紹介。唐の詩人の作品をモチーフに、夜明けの世界の美しさを見事に描いた1冊から。
みずうみの きのしたに
おじいさんとまごが
もうふでねている。
静寂に包まれた夜明けの情景を見事に切り取る名作絵本。湖畔で眠る孫の少年と老人。二人は太陽が昇る前に起き、ボートで湖に出る。作者は、唐の詩人・柳宗元の詩「漁翁」をモチーフに描いたと語る。絵もまた東洋の墨絵のように水彩絵の具をじんわりとにじませ、濃紺から藍色へ、その濃淡で明けゆく空の微妙な変化を繊細に描き出す。朝日が昇る瞬間は、震えるほど美しい名シーン。
おじいさんとまごが
もうふでねている。
静寂に包まれた夜明けの情景を見事に切り取る名作絵本。湖畔で眠る孫の少年と老人。二人は太陽が昇る前に起き、ボートで湖に出る。作者は、唐の詩人・柳宗元の詩「漁翁」をモチーフに描いたと語る。絵もまた東洋の墨絵のように水彩絵の具をじんわりとにじませ、濃紺から藍色へ、その濃淡で明けゆく空の微妙な変化を繊細に描き出す。朝日が昇る瞬間は、震えるほど美しい名シーン。