CULTURE
【本と名言365】ロバート・ヘンライ|「われわれがここにいるのは、…」
| Culture, Art | casabrutus.com | photo_Miyu Yasuda text_Mariko Uramoto illustration_Yoshifumi Takeda design_Norihiko Shimada(paper)
これまでになかった手法で新しい価値観を提示してきた各界の偉人たちの名言を日替わりで紹介。デイヴィッド・リンチやキース・ヘリングがバイブルとして愛読する画家ロバート・ヘンライの芸術指南書『アート・スピリット』。刊行から100年経った今も、彼の言葉が多くの人を刺激し、鼓舞する理由とは。
われわれがここにいるのは、誰かがなしとげたことをなぞるためではない。
印象派の全盛期だった1910年代のアメリカで、下町に集う労働者やスラム街で暮らす移民たちの生活を写実的に描くムーブメントを創り出した「ジ・エイト」。そのメンバーの一人として活躍したロバート・ヘンライは画家として以上に美術学校の講師としてその名を広く知られている。教え子にはエドワード・ホッパーやマン・レイもいたという彼の美術講義録をまとめた『アート・スピリット』は1923年に刊行。100年経った今も芸術家のバイブルとして版を重ねている。
そこに綴られているのは、美術家を目指す人に向けた具体的なノウハウだけではい。「われわれがここにいるのは、誰かがすでになしとげたことをなぞるためではない」、「自分の正直な感情を大切にし、見過ごさないこと」、「拒絶を恐れるな。すぐれたものをもつ人間はみな拒絶を通過してきた」といった物事の本質や人生の哲学が詰まっている。ヘンライは芸術とはすべての人に深い関わりがあると感じていた。なぜなら、「芸術家の魂が息づいているとき、創作のジャンルに関わらず、その人はおのずと創意にあふれ、探究心を持ち、大胆に自己表現をしようとする」からだ。情熱に満ちたヘンライの言葉は、画家だけでなく、表現活動に携わる人々を支える心強い味方となる。
印象派の全盛期だった1910年代のアメリカで、下町に集う労働者やスラム街で暮らす移民たちの生活を写実的に描くムーブメントを創り出した「ジ・エイト」。そのメンバーの一人として活躍したロバート・ヘンライは画家として以上に美術学校の講師としてその名を広く知られている。教え子にはエドワード・ホッパーやマン・レイもいたという彼の美術講義録をまとめた『アート・スピリット』は1923年に刊行。100年経った今も芸術家のバイブルとして版を重ねている。
そこに綴られているのは、美術家を目指す人に向けた具体的なノウハウだけではい。「われわれがここにいるのは、誰かがすでになしとげたことをなぞるためではない」、「自分の正直な感情を大切にし、見過ごさないこと」、「拒絶を恐れるな。すぐれたものをもつ人間はみな拒絶を通過してきた」といった物事の本質や人生の哲学が詰まっている。ヘンライは芸術とはすべての人に深い関わりがあると感じていた。なぜなら、「芸術家の魂が息づいているとき、創作のジャンルに関わらず、その人はおのずと創意にあふれ、探究心を持ち、大胆に自己表現をしようとする」からだ。情熱に満ちたヘンライの言葉は、画家だけでなく、表現活動に携わる人々を支える心強い味方となる。
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