CULTURE
世界遺産にもなった〈国立西洋美術館〉の舞台裏へ!
『カーサ ブルータス』2023年8月号より
July 13, 2023 | Culture | a wall newspaper | photo_Yuki Sonoyama (portrait), Masanori Kaneshita (museum) text_Naoko Aono
〈国立西洋美術館〉で働く人々の知られざる姿と、日本の文化事業の抱える課題を映し出した作品が公開に。
『わたしたちの国立西洋美術館』は、施設整備に伴い休館していた〈国立西洋美術館〉の1年半に密着したドキュメンタリー映画。展覧会の企画や所蔵作品の保存修復など、「美」を守る人々の情熱を追う。製作・監督の大墻敦さんに、美術館の舞台裏を撮ったこの映画について聞いた。
Q 〈国立西洋美術館〉を撮ろうと思ったきっかけは何ですか?
もともと美術や展覧会を見るのが好きでした。〈国立西洋美術館〉の特別展では『バーンズ・コレクション展』が印象に残っています。世界最高峰のコレクションの1つで、フランス近代絵画の素晴らしい作品ばかりでした。常設展示には中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻が並びます。この素晴らしい展示の数々を実現させてきた美術館で働く人たちの姿を記録したいと思いました。
Q 〈国立西洋美術館〉を撮ろうと思ったきっかけは何ですか?
もともと美術や展覧会を見るのが好きでした。〈国立西洋美術館〉の特別展では『バーンズ・コレクション展』が印象に残っています。世界最高峰のコレクションの1つで、フランス近代絵画の素晴らしい作品ばかりでした。常設展示には中世末期から20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻が並びます。この素晴らしい展示の数々を実現させてきた美術館で働く人たちの姿を記録したいと思いました。
Q 実際に撮影をした感想は?
〈国立西洋美術館〉は1959年、仏政府から日本へ寄贈返還された「松方コレクション」を保存公開するために設立され、現在では絵画、彫刻、素描、版画、写本、工芸など約6000点の作品を所蔵しています。研究員がこれらの作品を丁寧にチェックして保存修復に取り組む様子、どのように展示するのかを議論する様などすべてが緊張感に満ちていました。美術館が持つ複雑な機能と研究員の高度な知識と技術に圧倒されました。
〈国立西洋美術館〉は1959年、仏政府から日本へ寄贈返還された「松方コレクション」を保存公開するために設立され、現在では絵画、彫刻、素描、版画、写本、工芸など約6000点の作品を所蔵しています。研究員がこれらの作品を丁寧にチェックして保存修復に取り組む様子、どのように展示するのかを議論する様などすべてが緊張感に満ちていました。美術館が持つ複雑な機能と研究員の高度な知識と技術に圧倒されました。
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