CULTURE
トッド・セルビーの本、第3弾のテーマはファッションでした。
May 13, 2014 | Culture | A Wall Newspaper | text: Yumiko Sakuma editor: Kazumi Yamamoto
本誌でも3回にわたり、『インテリアの天才たち!』で 撮影をしてくれたセルビーの本、第3弾が出ました!
インテリア、食をテーマに写真集を発表してきたニューヨーク在住のフォトグラファー、われらがトッド・セルビーが、3月に新刊『ファッショナブル・セルビー』を上梓した。ファッションと一口に言っても、イザベル・マランやドリス・ヴァン・ノッテンのような有名デザイナーもいれば、シューメーカーが登場したり、ウサギの毛を毛糸にするアーティストが登場したり、そこはセルビーならではの多彩な顔ぶれが並ぶユニークな一冊となっている。
「ファッションというと、マーケティングのマシンで動く巨大な業界というイメージが強いけれど、僕のスタイルで捉えたら、違う見方ができるんじゃないかと思った。ファッションに対する自分なりの愛情表現が一冊になった」
本誌の特集で取材した人たちも入っているが、全体の9割は撮り下ろし。まずは誰を取り上げるべきかの選択が「自分らしい表現」の柱になっている。
「事前にリサーチして、写真を見せてもらってというプロセスで、独特の世界観を持っている人かどうかを判断する。長くやってきたから、写真を見れば取材したい人かどうか直感でわかるんだ」
「ファッションというと、マーケティングのマシンで動く巨大な業界というイメージが強いけれど、僕のスタイルで捉えたら、違う見方ができるんじゃないかと思った。ファッションに対する自分なりの愛情表現が一冊になった」
本誌の特集で取材した人たちも入っているが、全体の9割は撮り下ろし。まずは誰を取り上げるべきかの選択が「自分らしい表現」の柱になっている。
「事前にリサーチして、写真を見せてもらってというプロセスで、独特の世界観を持っている人かどうかを判断する。長くやってきたから、写真を見れば取材したい人かどうか直感でわかるんだ」
自分のことを「どの世界にも属さないアウトサイダー」と表現するセルビー。ファッションを作る人々の舞台裏を取材するプロセスで、多くのことを学んだそうだ。
「衣類やアクセサリーを作るという最終的なゴールは同じでも、スタート地点やプロセスはそれぞれまったく違うのが面白かった」
制作の過程でどれだけの苦労があり、どれだけの情熱が注がれているかを実感したという。
「生産は複雑で、お金もかかるし、競争も激しい。お金を稼ぐことが目的ならファッション業界は楽な場所じゃない。僕の本に登場する人たちは、情熱でファッションをやっているタイプ。デザインから生産まで、さまざまな苦労を乗り越えながらモノ作りをしている人たち。以前よりも、ファッションを通じて表現するクリエイターたちに対するリスペクトが増した」
飽きっぽい性格だから、一つの場所にとどまるのは嫌い。一冊の本が完成する前から、また次のプロジェクトのことを考えている。
「本を一冊作るのには3年くらいかかるから、次の準備を進めている。テーマはまだ内緒だけどね」
「衣類やアクセサリーを作るという最終的なゴールは同じでも、スタート地点やプロセスはそれぞれまったく違うのが面白かった」
制作の過程でどれだけの苦労があり、どれだけの情熱が注がれているかを実感したという。
「生産は複雑で、お金もかかるし、競争も激しい。お金を稼ぐことが目的ならファッション業界は楽な場所じゃない。僕の本に登場する人たちは、情熱でファッションをやっているタイプ。デザインから生産まで、さまざまな苦労を乗り越えながらモノ作りをしている人たち。以前よりも、ファッションを通じて表現するクリエイターたちに対するリスペクトが増した」
飽きっぽい性格だから、一つの場所にとどまるのは嫌い。一冊の本が完成する前から、また次のプロジェクトのことを考えている。
「本を一冊作るのには3年くらいかかるから、次の準備を進めている。テーマはまだ内緒だけどね」