CULTURE
ジョンとヨーコ、ダブル・ファンタジー展が東京で開催。
| Culture, Art | casabrutus.com | text_Tomoko Odaka editor_Keiko Kusano
2018~2019年にリバプールで開催され好評を博した『ダブル・ファンタジー ジョン・アンド・ヨーコ』の東京展が、ジョン・レノン生誕80年を迎える10月9日よりスタート。オノ・ヨーコが深く関わったという展示はもちろん、レアアイテム付きのスペシャルチケットにも注目です。
『ダブル・ファンタジー ジョン・アンド・ヨーコ』は、ジョンとヨーコの物語を、彼ら自身の言葉や作品、ヨーコが所有する貴重なプライベートコレクションによって辿っていく回顧展だ。ジョンの故郷・リバプールでは会期を7ヶ月も延長し、70万人を動員した。
展示は、それぞれの生い立ちから時系列に沿って進む。出会いのシーンは、1966年ロンドンの画廊インディカ・ギャラリーでのヨーコの作品《天井の絵》《釘を打つための絵》《Apple》を再現。ジョンが温かな感銘を受け、ヨーコに惹かれるきっかけとなったという天井の「YES」を見つけたなら、“最もクリエイティヴな2人”が共鳴したその瞬間を追体験できることだろう。
東京展では、たびたび訪れていた軽井沢での家族写真や着用していた洋服等の展示があるほか、《KAZOKU(家族)》《SABI(寂び)》《AMAI,SUPPAI,SHOPPAI,KARAI,NIGAI(甘い、酸っぱい、しょっぱい、辛い、苦い)》など、ジョンが日本語を練習するために描いたというスケッチブックの原画が日本初公開となる。ローマ字で「OTOSAN」「OKASAN」という単語のほかに、「BOKU NO KANAI DESU」なんて日本人的な表現も描き込まれていて、彼の日本への愛ある視点を見つけられる。
レアアイテム付きのスペシャルチケットも見逃せない。チケットホルダー付きチケットは「WAR IS OVER」「IMAGINE PEACE」「YES」の3種類。さらに、チケットホルダー3種すべてと、1970年に開催されたジョンの個展『BAG ONE』のポートフォリオバッグを模したグルービーケース入りの図録が付いたスペシャルチケットも! グルービーケースは70年代に大流行した小脇に抱えられるお道具箱のようなもので、それ自体がレア。昭和の匂いにときめいてしまう代物だ。いずれのタイプも期間・数量限定販売となる。
『DOUBLE FANTASY - John & Yoko』
〈ソニーミュージック六本木ミュージアム〉東京都港区六本木5-6-20。 TEL 03 6328 3005。2020年10月9日~2021年2月18日(12月24日追記:2月18日に会期延長が決定)。チケットは8月29日から10月公演分が発売される。詳細は公式サイトで確認を。
