ヨーゼフ・ボイスとは何者だったのか?
『カーサ ブルータス』2019年4月号より
March 17, 2019 | Art | a wall newspaper | photo_©2017 zero one film, Terz Film text_Yuka Uchida
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ヨーゼフ・ボイス 1921年ドイツ生まれ。20代でシュタイナーに傾倒し、ドローイングなどを描き始める。その後の活動はフルクサス参加、自由国際大学開設、「緑の党」結党など多岐にわたるが、一貫して自由に生きることを訴えた。
映画の中には制作中の姿を捉えた貴重な映像も多い。
パフォーマンス『死んだウサギに絵を説明するには』(1965)。ギャラリーの窓越しに観客が押し寄せる様子も記録されている。
1984年の来日時に収録されたニッカウヰスキーのCM。日本でボイスは一躍有名人に。
黒板には「思考=彫刻」、その下に「自由」の文字。ボイスの一貫した姿勢を示す。
ウォーホルはどう思ってた? 2人はほぼ同世代。片や大衆を虜にして広がるポップアート、片や難解なパフォーマンスや彫刻。だが、あの時代にアートで世界を変えようとした姿勢は似ている。ウォーホルはボイスの顔で多くの作品を残している。