ART
ドキッとしてクスッと笑える、シュリグリーのダークな世界。
『カーサ ブルータス』2017年12月号より
November 16, 2017 | Art | a wall newspaper | photo_Shinichi Yokoyama text_Naoko Aono
世界をちょっとでもよくしたい。デイヴィッド・シュリグリーのダークなアートに隠された意外な理由とは?
ダークなユーモアが入った作品で人気のデイヴィッド・シュリグリー。自らドアを開けてくれる親切で礼儀正しい青年だ。
Q 最初にちゃんと日本語で「展覧会」って書いてあるんですね。
反対側には英語も書いてあるけど、よく見ると漢字やスペルが間違ってる。これが展覧会全体のコンセプトを表しているんだ。
Q その心は?
世界は完全ではないし、誰も他人を完璧に理解することはできない。10年前の自分の作品が、作ったときとは違って見えることもある。すべては変化していて、他とは違っていて、正しく理解されないものなんだ。だから僕の作品ではわざとイメージと文章にちょっとしたズレを仕込んでいる。
反対側には英語も書いてあるけど、よく見ると漢字やスペルが間違ってる。これが展覧会全体のコンセプトを表しているんだ。
Q その心は?
世界は完全ではないし、誰も他人を完璧に理解することはできない。10年前の自分の作品が、作ったときとは違って見えることもある。すべては変化していて、他とは違っていて、正しく理解されないものなんだ。だから僕の作品ではわざとイメージと文章にちょっとしたズレを仕込んでいる。
Q 「いいね!」マークの作品の意図は?
4年前、ロンドンのトラファルガー広場に置く彫刻を募集していたので応募した。今となってはなぜあの形にしたのか自分でもよくわからないんだけど(笑)、確かこのひどい世界をよくしたい、というばかげた提案だったと思う。自分のアートが世界をマシなものにできる、と信じてなければ作品を作る意味がないと思ってる。
Q 子供の頃のヒーローは?
マルセル・デュシャンとアンディ・ウォーホル。彼らは日常の大して美的でもないものを特別で重要なものに仕立てて、アートのボキャブラリーを変えた。僕は最初、漫画家になろうと思って展覧会を開いたら漫画界にはウケなかったんだけど、アート界ではウケた。だから本当は僕は、漫画家になり損ねたアーティストなんだ。
4年前、ロンドンのトラファルガー広場に置く彫刻を募集していたので応募した。今となってはなぜあの形にしたのか自分でもよくわからないんだけど(笑)、確かこのひどい世界をよくしたい、というばかげた提案だったと思う。自分のアートが世界をマシなものにできる、と信じてなければ作品を作る意味がないと思ってる。
Q 子供の頃のヒーローは?
マルセル・デュシャンとアンディ・ウォーホル。彼らは日常の大して美的でもないものを特別で重要なものに仕立てて、アートのボキャブラリーを変えた。僕は最初、漫画家になろうと思って展覧会を開いたら漫画界にはウケなかったんだけど、アート界ではウケた。だから本当は僕は、漫画家になり損ねたアーティストなんだ。
デイヴィッド・シュリグリー「ルーズ・ユア・マインド—ようこそダークなせかいへ」
〜2018年1月21日。
〈水戸芸術館 現代美術ギャラリー〉