ART
『瀬戸内国際芸術祭2025』で島の景色を変えるアートの旅へ。新作・見どころを紹介!
| Art, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
回を追うごとにますます充実したアート体験が楽しめる「瀬戸内国際芸術祭」。6回目となる今年も春・夏・秋の3会期にわたって開かれます。まずは開催中の春会期から見に行ける新作を紹介します!
2010年から始まった「瀬戸内国際芸術祭」は3年に一度行われる芸術祭。瀬戸内の島々で海と緑を背景に、ここでしか味わえないアートが待っている。初回から15年、これまでの芸術祭で展示された作品の一部が恒久設置作品として残るほか、エリアも拡大されており、数日滞在しても楽しめる規模だ。作品は春・夏・秋の3会期を通じて展示されるものと、春会期のみ・夏会期のみ・秋会期のみ展示となるものとがある。今回は春会期から楽しめる「瀬戸大橋エリア」「高松港エリア」「小豆島」「豊島」の4つのエリアを紹介する。
●瀬居島|中﨑透ディレクション、陸続きの島の廃校で見る展覧会
瀬戸大橋の香川県側にある「瀬戸大橋エリア」ではアーティストの中﨑透がディレクションする《瀬居島プロジェクト「SAY YES」》を展開している。中﨑を含む16名の作家が今は使われていない幼稚園や小学校、中学校の校舎や屋外に多様な作品を展開する。
中﨑の作品《Say-yo, chains, what do you bind or release?》は〈旧瀬居幼稚園〉を舞台にした作品。玄関から入っていくと瀬居島にゆかりのある人々へのインタビューをもとにしたテキストと、そこに残されていたものやネオン管などによるインスタレーションが現れる。瀬居島は、今は四国と地続きだがもとは島であり、埋め立てによってつながった歴史がある。テキストには船で行き来したこと、文化祭の思い出、いたずらをして遊んだことなどの思い出が綴られる。断片的な文章とオブジェとが人々の記憶を呼び覚ます。
中﨑の作品《Say-yo, chains, what do you bind or release?》は〈旧瀬居幼稚園〉を舞台にした作品。玄関から入っていくと瀬居島にゆかりのある人々へのインタビューをもとにしたテキストと、そこに残されていたものやネオン管などによるインスタレーションが現れる。瀬居島は、今は四国と地続きだがもとは島であり、埋め立てによってつながった歴史がある。テキストには船で行き来したこと、文化祭の思い出、いたずらをして遊んだことなどの思い出が綴られる。断片的な文章とオブジェとが人々の記憶を呼び覚ます。
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