ART
銀座に〈ヘラルボニー〉の都内初店舗が誕生。“福祉×アート”の旗手が仕掛ける新たな“実験場”とは?
『カーサ ブルータス』2025年6月号より
| Art, Design, Fashion | a wall newspaper | photo_Kenya Abe text_Mariko Uramoto
障害のある作家から生まれた作品をプロデュースする〈ヘラルボニー〉が銀座に東京初の店舗をオープン!
知的障害のある作家が描いたアートのデータを用いて、さまざまなビジネスを展開する〈ヘラルボニー〉。創業の地・岩手にある旗艦店に続き、東京に初の常設店舗〈ヘラルボニー ラボラトリー ギンザ〉を銀座レンガ通り沿いにオープンした。
「ここは実験室の名の通り、新しい何かが生まれる場所を目指しました。店内にアトリエスペースを設け、在廊作家が公開制作を行い、アートが生まれる瞬間に立ち会えたり、ストアとギャラリーの上階にはオフィスを構えて、お客様との会話から生まれた話題を商品開発に活かせたら」
と共同代表の松田崇弥。空間のデザイン監修は〈メソッド〉の山田遊、空間・什器デザインは〈デイズ〉の西尾健史が担当。什器は可動式で展示やイベントに応じてレイアウトを変えられる。その可変性が、ブランドの根底にある多様性と進化をうまく体現。また、車椅子ユーザーも入りやすいよう店内の通行幅はゆったり。試着室も広めで、バリアフリートイレも設置。訪れる人にも優しい空間だ。
「ここは実験室の名の通り、新しい何かが生まれる場所を目指しました。店内にアトリエスペースを設け、在廊作家が公開制作を行い、アートが生まれる瞬間に立ち会えたり、ストアとギャラリーの上階にはオフィスを構えて、お客様との会話から生まれた話題を商品開発に活かせたら」
と共同代表の松田崇弥。空間のデザイン監修は〈メソッド〉の山田遊、空間・什器デザインは〈デイズ〉の西尾健史が担当。什器は可動式で展示やイベントに応じてレイアウトを変えられる。その可変性が、ブランドの根底にある多様性と進化をうまく体現。また、車椅子ユーザーも入りやすいよう店内の通行幅はゆったり。試着室も広めで、バリアフリートイレも設置。訪れる人にも優しい空間だ。
「地元・岩手では県知事や市長もブランドのネクタイを着用してくれて、県全体で応援してもらっていますが、東京ではご存じない方も多い。なので、ふらっと入れるようガラスファサードで中の様子が見えるようにしています。商品のキャプションには“障害のある方が作った作品”とはあえて書いていません。アールブリュットだからではなく、純粋に作品として楽しんでほしい」
豊かな感性や繊細な手仕事、大胆な発想を持つ、作家一人ひとりの個性を尊重しながら発信を続けてきた〈ヘラルボニー〉。目指すのは、先入観や常識といった目に見えないボーダーを越境し、世の中の障害に対するイメージを変えていくこと。東京店という新たな場を得て、さらなる挑戦は続く。
豊かな感性や繊細な手仕事、大胆な発想を持つ、作家一人ひとりの個性を尊重しながら発信を続けてきた〈ヘラルボニー〉。目指すのは、先入観や常識といった目に見えないボーダーを越境し、世の中の障害に対するイメージを変えていくこと。東京店という新たな場を得て、さらなる挑戦は続く。
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