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メッカの玄関口で古今のイスラム美術を見る。『イスラム美術ビエンナーレ2025』詳細レポート。

| Art, Design, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono   editor_Keiko Kusano   Islamic Arts Biennale 2025, Photo by Marco Cappelletti, courtesy of the Diriyah Biennale Foundation

ノーマン・フォスターが設計した「EXPO 2025 大阪・関西万博」のパビリオンでも注目を集めるサウジアラビア。でもイスラム美術にはなじみのない人も多いのでは? その粋を集めたビエンナーレがサウジアラビアで開かれています。現代アーティストの作品もあわせてイスラムの美が楽しめます。

「イスラム美術ビエンナーレ2025」、バシャー・ハウサウィの《私の贈り物は庭》。このビエンナーレでは屋内の展示室のほか、屋外にも作品が展示されている。
「イスラム美術ビエンナーレ2025」、バシャー・ハウサウィの《私の贈り物は庭》。このビエンナーレでは屋内の展示室のほか、屋外にも作品が展示されている。
サウジアラビアのジェッダで開かれている『第2回イスラム美術ビエンナーレ』はサウジアラビア・リヤドの〈キング・ファハド国立ライブラリー〉などサウジ国内はもちろん、カタール・ドーハの〈イスラム美術館〉やパリの〈ルーヴル美術館〉、ロンドンの〈ヴィクトリア&アルバート美術館〉など世界の主要な美術館からイスラムの至宝が集まる展覧会。およそ500件ものイスラム美術がジェッダに集結している。日本ではもちろん、ムスリムの多い中東のミュージアムでもこれだけのものがまとまって見られる機会はめったにない。
1992年サウジアラビア出身のハヤト・オサマの作品《ソフト・ゲイツ》。近隣の住民たちが祭りなどで使った布など、身近な布を集めて作った門。奥に見えるのは1997年エジプト出身のヌール・ジャウダ《週末の空の前に》。頭を下げる、ひざまずく、ひれ伏すというイスラムの祈りの3つの姿勢を象徴している。
1992年サウジアラビア出身のハヤト・オサマの作品《ソフト・ゲイツ》。近隣の住民たちが祭りなどで使った布など、身近な布を集めて作った門。奥に見えるのは1997年エジプト出身のヌール・ジャウダ《週末の空の前に》。頭を下げる、ひざまずく、ひれ伏すというイスラムの祈りの3つの姿勢を象徴している。
このビエンナーレでは栗林隆ら、約30組の現代アーティストがイスラムをテーマにした作品を見せる。その中にはイスラム文化やイスラム美術からインスピレーションを得たものも多い。新旧の対比でイスラム文化への理解を深めることができる。
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