ART
メッカの玄関口で古今のイスラム美術を見る。『イスラム美術ビエンナーレ2025』詳細レポート。
| Art, Design, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano Islamic Arts Biennale 2025, Photo by Marco Cappelletti, courtesy of the Diriyah Biennale Foundation
ノーマン・フォスターが設計した「EXPO 2025 大阪・関西万博」のパビリオンでも注目を集めるサウジアラビア。でもイスラム美術にはなじみのない人も多いのでは? その粋を集めたビエンナーレがサウジアラビアで開かれています。現代アーティストの作品もあわせてイスラムの美が楽しめます。
サウジアラビアのジェッダで開かれている『第2回イスラム美術ビエンナーレ』はサウジアラビア・リヤドの〈キング・ファハド国立ライブラリー〉などサウジ国内はもちろん、カタール・ドーハの〈イスラム美術館〉やパリの〈ルーヴル美術館〉、ロンドンの〈ヴィクトリア&アルバート美術館〉など世界の主要な美術館からイスラムの至宝が集まる展覧会。およそ500件ものイスラム美術がジェッダに集結している。日本ではもちろん、ムスリムの多い中東のミュージアムでもこれだけのものがまとまって見られる機会はめったにない。
このビエンナーレでは栗林隆ら、約30組の現代アーティストがイスラムをテーマにした作品を見せる。その中にはイスラム文化やイスラム美術からインスピレーションを得たものも多い。新旧の対比でイスラム文化への理解を深めることができる。
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