
ART
新時代の少女写真! 気鋭のロシア人写真家クリスティーナ・ロシュコヴァの初個展が神楽坂〈写場〉で開催中。
| Art, Culture | casabrutus.com | photo_Shintaro Tohyama text_Sawako Akune
気鋭のロシア人女性写真家クリスティーナ・ロシュコヴァによる日本初個展『BLISS OF GIRLHOOD』が、神楽坂のギャラリー〈写場〉で3月21日まで開催中だ。出会った少女たちとたわむれるようにして撮った作品群には、はかなく過ぎ去っていく少女時代のきらめきが確実に写り込む。新時代の少女写真の登場だ。オーナーは実績豊かな製本所、運営には業界のトップを走るフォトグラファーとクリエイティブディレクターが携わる異色のギャラリーはこの展示にどんな思いを込めたのか、〈写場〉のキーパーソン3人に話を聞いた。
ドラキュラの歯のようなオモチャをつけた少女の口元。顔の上におもちゃのスライムを塗りたくる、小さな赤い爪。草原でたわむれる軽快な姿のロングヘアの女の子たち……。ロシア・モスクワから東へ約1500kmの街、ペルミに1996年に生まれたクリスティーナ・ロシュコヴァ。彼女が故郷で過ごした2022年の夏に出会った少女たちを撮影した『The Bliss of Girlhood(少女期の至福)』は、自主制作で発表するなり大きな話題を呼んだ。『i-D』や『PhotoVogue』で賞を受けるなど、にわかに注目を浴びたのだ。
「ロシュコヴァの写真を見た瞬間、これは絶対『写場』で展示をやりたい!と思いました。この世界観が突き刺さる層がきっといると。チームの皆にすぐにシェアし、開催に至りました」と話すのは清水恵介。YouTubeチャンネルから始まって絶大な支持を集めるプロジェクト「THE FIRST TAKE」などを手がけるクリエイターである清水は、〈写場〉のクリエイティブディレクター/アートディレクターだ。さらにファッション写真をメインに活躍し、「THE FIRST TAKE」の撮影を行うなど清水とも親交の厚いフォトグラファー・長山一樹がディレクターを務める。
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