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毛利悠子の愛すべき機械が示す「自然の本質」とは?|青野尚子の今週末見るべきアート
December 11, 2024 | Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
東京の美術館では初めてとなる毛利悠子の大型展『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて』は、現代美術作家の視点から見た〈アーティゾン美術館〉のコレクションと自作との対話を見せるもの。彼女が読み解く近現代美術のもう一つの側面とは?
〈アーティゾン美術館〉では2020年の開館以来、毎年1回「ジャム・セッション」と題したシリーズの展覧会を開催している。現代アーティストが〈アーティゾン美術館〉を運営する石橋財団コレクションの作品からインスピレーションを受け、自作と呼応させた展示を行うというものだ。これまでに山口晃や鴻池朋子らがスリリングなインスタレーションを見せてきた。
「ジャム・セッション」の5回目になる毛利悠子が提示する展覧会タイトルは「ピュシスについて」。「ピュシス」とは「自然」または「本性」と訳される古代ギリシャ語だ。「自然」は、人工的なものを組み合わせた毛利の作品とは対極にあるもののように感じられる。
「私は機械仕掛けの作品を作っているけれど、いつも考えているのは『自然』のことだったな、と思って。たとえば重力とか磁力をセンシングしながら、すでに地球上にあるエネルギーを考えたいと思っていたんです」(毛利)
「私は機械仕掛けの作品を作っているけれど、いつも考えているのは『自然』のことだったな、と思って。たとえば重力とか磁力をセンシングしながら、すでに地球上にあるエネルギーを考えたいと思っていたんです」(毛利)
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illustration Yoshifumi Takeda
青野尚子
あおのなおこ ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に『新・美術空間散歩』(日東書院新社)、『背徳の西洋美術史』(池上英洋と共著、エムディエヌコーポレーション)、『美術でめぐる西洋史年表』(池上英洋と共著、新星出版社)。
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