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ART
作品が重なり合って一つの音楽のようになる、フィリップ・パレーノのインスタレーション|青野尚子の今週末見るべきアート
| Art, Travel | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
〈ポーラ美術館〉で大規模なインスタレーションを展開しているフィリップ・パレーノ。フランスを代表する現代アーティストの個展は周囲の環境とも呼応するものです。展覧会のため、来日したパレーノに聞きました。
パリを拠点に活動する現代アーティスト、フィリップ・パレーノ。1980年代以降、映像や音、オブジェ、ドローイングなどを制作してきた。これまでニューヨーク近代美術館やパリの〈ブルス・ドゥ・コメルス〉、ロンドンの〈テート・モダン〉などで個展を開催している。
ポーラ美術館での個展は「この場所、あの空」というタイトルがついている。これはパレーノが提示した「Places and Spaces」を意訳したもの。このタイトルに込めた思いは?
「Placesは箱根という場所、Spacesは建築的空間を指している。この二つのニュアンスを一度に表現したいと思ってこのタイトルにした。それは置き換えるとヒア&ゼア、“ここ”と“よそ”を一度に言えるということでもある。あと実は、僕の大好きなドナルド・バードというミュージシャンの曲のタイトルでもあるんだ」
「Placesは箱根という場所、Spacesは建築的空間を指している。この二つのニュアンスを一度に表現したいと思ってこのタイトルにした。それは置き換えるとヒア&ゼア、“ここ”と“よそ”を一度に言えるということでもある。あと実は、僕の大好きなドナルド・バードというミュージシャンの曲のタイトルでもあるんだ」
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青野尚子
あおのなおこ ライター。アート、建築関係を中心に活動。共著に『新・美術空間散歩』(日東書院新社)、『背徳の西洋美術史』(池上英洋と共著、エムディエヌコーポレーション)、『美術でめぐる西洋史年表』(池上英洋と共著、新星出版社)。
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