Casa BRUTUS
  • BOARD
ART

〈ベネッセアートサイト直島〉で三分一博志が改修した家屋〈またべえ〉にて新作展示が公開。

| Art, Travel | casabrutus.com | text_Rie Nishikawa   editor_Keiko Kusano

家プロジェクトのある直島・本村地区で18年ぶりの新作。ヤン・へギュとアピチャポン・ウィーラセタクンが昼と夜それぞれ、同じ空間にインスタレーションを展開する。また〈ベネッセハウス ミュージアム〉でも新しい展示が公開中だ。

「Ring of Fire- ヤンの太陽&ウィーラセタクンの月」

直島の本村地区に位置する〈またべえ〉の母屋と苔庭。築100年以上の民家で、この地区の特徴である「南北に抜ける続きの間、縁側、庭」へと戻し、接客の空間として2016年に三分一博志が改修。隣に増築した離れがある。photo_Nobutada OMOTE
直島の本村地区に位置する〈またべえ〉の母屋と苔庭。築100年以上の民家で、この地区の特徴である「南北に抜ける続きの間、縁側、庭」へと戻し、接客の空間として2016年に三分一博志が改修。隣に増築した離れがある。photo_Nobutada OMOTE
〈またべえ〉の外観。時間により、展示内容が異なる。photo_Nobutada OMOTE
〈またべえ〉の外観。時間により、展示内容が異なる。photo_Nobutada OMOTE
直島の本村地区に位置する〈またべえ〉の母屋と苔庭。築100年以上の民家で、この地区の特徴である「南北に抜ける続きの間、縁側、庭」へと戻し、接客の空間として2016年に三分一博志が改修。隣に増築した離れがある。photo_Nobutada OMOTE
〈またべえ〉の外観。時間により、展示内容が異なる。photo_Nobutada OMOTE
今回、新展示が公開された直島・本村地区は空き家などを改修し、時間や記憶とともに空間そのものをアーティストが作品にする家プロジェックトが複数公開されている。ジェームズ・タレルの〈南寺〉や杉本博司の〈護王寺社〉などがあるが、今回登場した《Ring of Fire- ヤンの太陽&ウィーラセタクンの月》は、2006年の大竹伸朗による《はいしゃ》以来、このエリアでの18年ぶりの新作となる。

アーティスト2名による異例のコラボレーションは光や音、振動で五感を刺激する。その上、〈またべえ〉の日本家屋の美しさは格別だ。
ヤン・ヘギュの《Sonic Eruption Upside Down – Slender》(2024年)。赤と銀の鈴で構成され、火山を逆さまにしたような形の作品。地殻変動のデータと連動した振動と回転で、無数の鈴の音が静かに響く。photo_Takumi Kondo
ヤン・ヘギュの《Sonic Eruption Upside Down – Slender》(2024年)。赤と銀の鈴で構成され、火山を逆さまにしたような形の作品。地殻変動のデータと連動した振動と回転で、無数の鈴の音が静かに響く。photo_Takumi Kondo
さぬき盆灯篭をモチーフにした彫刻《Mesmerizing Votive Pagoda Lantern-Snow Volcano Ultramundane Flowers》(2024年)。鈴をはじめ、扇風機やヒーターなど、日用品を用いた彫刻作品で知られるヤン・へギュが地域をリサーチする中で気になったものだという。photo_Takumi Kondo
さぬき盆灯篭をモチーフにした彫刻《Mesmerizing Votive Pagoda Lantern-Snow Volcano Ultramundane Flowers》(2024年)。鈴をはじめ、扇風機やヒーターなど、日用品を用いた彫刻作品で知られるヤン・へギュが地域をリサーチする中で気になったものだという。photo_Takumi Kondo
ヤン・ヘギュによる母屋の南北に配置された苔庭に点在する火山と鈴の彫刻作品《Minor Eruption – Sonic Golden Wreath》(2024年)。photo_Takumi Kondo
ヤン・ヘギュによる母屋の南北に配置された苔庭に点在する火山と鈴の彫刻作品《Minor Eruption – Sonic Golden Wreath》(2024年)。photo_Takumi Kondo
ヤン・ヘギュの《Sonic Eruption Upside Down – Slender》(2024年)。赤と銀の鈴で構成され、火山を逆さまにしたような形の作品。地殻変動のデータと連動した振動と回転で、無数の鈴の音が静かに響く。photo_Takumi Kondo
さぬき盆灯篭をモチーフにした彫刻《Mesmerizing Votive Pagoda Lantern-Snow Volcano Ultramundane Flowers》(2024年)。鈴をはじめ、扇風機やヒーターなど、日用品を用いた彫刻作品で知られるヤン・へギュが地域をリサーチする中で気になったものだという。photo_Takumi Kondo
ヤン・ヘギュによる母屋の南北に配置された苔庭に点在する火山と鈴の彫刻作品《Minor Eruption – Sonic Golden Wreath》(2024年)。photo_Takumi Kondo
ソウルとベルリンを拠点に活動するヤン・へギュとタイ出身、映画監督でアーティストのアピチャッポン・ウィーラセタクンが初めて協働制作に取り組んだインスタレーション《Ring of Fire- ヤンの太陽&ウィーラセタクンの月》。

昼はヤン・ヘギュのインスタレーションで、環太平洋火山帯の地殻変動をリアルタイムデータと連動させ、光や振動、音、回転などを通じて、大地の中の見えない動きを伝える。いつどのような動きがあるのか、毎回異なる、生きた作品だ。
Loading...
Loading...

Pick Up注目記事

Recommend厳選おすすめ

ワラシちゃん占い

531日のお告げ
Casa iD

登録すると、会員限定の3大特典が手に
入ります。しかも無料。今すぐ、登録を!

メルマガ登録 (無料)

本誌発売日などにメルマガをお届け!

ご登録頂くと、弊社のプライバシーポリシーとメールマガジンの配信に同意したことになります。