『マツモト建築芸術祭 2024 ANNEX』レポ。松本城敷地内〈旧松本市立博物館〉で失われゆく建築をアートが寿ぐ。
March 1, 2024 | Art, Architecture, Travel | casabrutus.com | photo_Shiho Furumaya text_Toshie Oowa editor_Keiko Kusano
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写真家・カンディダ・ヘーファーの展示入口。〈旧松本市立博物館〉の中にポップな壁がインストールされた。

パリの〈フランス国立図書館〉を撮った写真作品が、芸術祭のメインビジュアルにもなっている、写真家・カンディダ・ヘーファーの展示室。

誰もいない公共空間や施設を緻密に構成・撮影した彼女の作品には、場に沈殿する人々の記憶さえ表現されているかのようで、今回の芸術祭のコンセプト ”消えゆく名建築 アートが住み着き記憶する” とも重なる。

梱包材などに用いるストレッチフィルムを建物周囲に張り巡らせた中島崇の作品《care》。オープン初日まで2、3週間をかけて作業を進めてきたが、会期中も作業は続くという。

「初日と最終日では見え方が違うので、ぜひ見比べてほしい」と中島崇さん。
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