名和晃平の新作大型彫刻が、パリの西・セーヌ川の中州に誕生。
『カーサ ブルータス』2023年8月号より
August 5, 2023 | Art | window on the world | photo_Gérald Le Van Chau text_Izumi Fily-Oshima
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セーヌ川に浮かぶ中州、セガン島の先端にすっくと伸びた《Ether(Equality)》。

背後に立つ、坂 茂設計の音楽ホール〈ラ・セーヌ・ミュジカル〉の多面球のガラスのドームと呼応するようだ。

360度から姿を見ることのできる《Ether(Equality)》は、日暮れどきには夕焼けを受けて、より鮮やかなピンク色に浮かび上がる。

十二角形をベースとした多面体は、一日中陽の光を受けて、空の色によって微妙に色合いが移ろっていく。

完成した《Ether(Equality)》を見上げる名和晃平。25メートルの高さを実感する。

《Ether(Equality)》と名和晃平。