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いわきの海岸をダイナミックに彩った蔡國強の「白天花火」。その一部始終をレポート!
July 4, 2023 | Art, Fashion | PR | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
〈国立新美術館〉で日本の美術館では8年ぶりになる個展『蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる』を開いている蔡國強。個展に先立ち、サンローランのコミッションワークにより、福島県いわき市で「白天花火」を披露しました。縁の深い地に鎮魂の想いを捧げる花火です。
「3、2、1、点火!」。太平洋を望む砂浜に蔡國強の声が響く。すると爆発音とともに白や黒の煙が現れた。煙は波のように勢いよく立ち上がり、風に吹かれて空を漂う。
蔡國強は火薬を使った作品で知られている。紙の上で火薬を爆発させる「火薬ドローイング」や、花火で大地や空にはしごなどの造形を描くといったスケールの大きな作品を発表してきた。中国出身の蔡は1986年末に来日し、95年にニューヨークに移るまで日本を拠点に制作活動をしていたこともある。〈国立新美術館〉での個展『蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる』(会期:2023年6月29日~8月21日)では日本で制作した作品を始め、近作のインスタレーションまでが展示されて、彼の軌跡をたどることができる。
蔡國強は火薬を使った作品で知られている。紙の上で火薬を爆発させる「火薬ドローイング」や、花火で大地や空にはしごなどの造形を描くといったスケールの大きな作品を発表してきた。中国出身の蔡は1986年末に来日し、95年にニューヨークに移るまで日本を拠点に制作活動をしていたこともある。〈国立新美術館〉での個展『蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる』(会期:2023年6月29日~8月21日)では日本で制作した作品を始め、近作のインスタレーションまでが展示されて、彼の軌跡をたどることができる。
2023年6月26日、福島県いわき市で行った《満天の桜が咲く日》は「白天花火」によるプロジェクト。「白天」とは中国語で「昼」のこと。「白天花火」とは文字通り、昼に上げる花火のことだ。この白天花火では色のついた煙が作品の“素材”になる。黒い煙や白い煙はもちろんのこと、青、ピンク、黄色などさまざまな色を使って空に絵を描くのだ。
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