ART
日本画の過去と未来を探る『シン・ジャパニーズ・ペインティング』とは?
『カーサ ブルータス』2023年10月号より
| Art | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
有名な印象派の作品だけでなく、日本画のコレクションも充実している、箱根の〈ポーラ美術館〉。「シン・ジャパニーズ・ペインティング」展は、同館では13年ぶりに開かれる日本画の展覧会。杉山寧から現代美術まで、日本画がどのように発展してきたかが楽しめます。
「日本画」という概念に注目が集まったのは明治時代のこと。西洋から入ってきた絵画に対して、岡倉天心とともに東京美術学校(後の東京藝術大学)の設立にも尽力したアーネスト・フェノロサが日本で描かれた絵を「ジャパニーズ・ペインティング」と呼び、それが「日本画」と訳されたのが始まりと言われる。
ピカソやモネなど西洋の近代絵画で知られるポーラ美術館は日本画の宝庫でもある。横山大観、杉山寧ら文字通り日本を代表する画家たちの名品を収蔵しているのだ。「シン・ジャパニーズ・ペインティング」展ではこれらのコレクションとともに戦後の日本画や杉本博司ら現代美術の作品まで日本画の流れに着目、独自の解釈を試みる。
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