ART
クラシックな銀座のビルが期間限定のアートスペースに。| THE MIRROR＠名古屋商工会館
October 25, 2014 | Art | DAILY Casa BRUTUS | photo_Junpei Kato text_Naoko Aono
チベットのタンカ（奥）、アニッシュ･カプーア（中央）、李禹煥（左） 鏡面仕上げのカプーア作品はこの展覧会の象徴的な存在。チベットのタンカには過去、現在、未来の仏が描かれており、時間的な広がりを表す。虚空に浮かぶ点のような李禹煥の作品には絶対的な時空が内在している。
銀座の真ん中、戦前から建つクラシックなオフィスビル〈名古屋商工会館〉が取り壊しを前に、23日間限定でアートの館に変身する。『THE MIRROR』は時代を映す鏡をテーマにしたアートイベントだ。
エントランスには内田繁がデザインした受付に浅葉克己の展覧会タイトル。階段を上り個々の部屋の扉を開けるとニコラ・ビュッフの鏡の間やさわひらきの映像作品、土屋公雄の椅子を使ったインスタレーションなどが現れる。昔のオフィスビルの雰囲気が漂って、美術館とは少し違って見える。松岡正剛の書斎を再現したような空間は隈研吾のデザイン。並ぶ本はすべて購入可能だ。
ほか、近隣の〈銀座グランドホテル〉などもサテライト会場に。セミナーなどのイベントも開かれる。歴史ある建物がアートと一体になって、鏡に映る幻のような空間になる。
エントランスには内田繁がデザインした受付に浅葉克己の展覧会タイトル。階段を上り個々の部屋の扉を開けるとニコラ・ビュッフの鏡の間やさわひらきの映像作品、土屋公雄の椅子を使ったインスタレーションなどが現れる。昔のオフィスビルの雰囲気が漂って、美術館とは少し違って見える。松岡正剛の書斎を再現したような空間は隈研吾のデザイン。並ぶ本はすべて購入可能だ。
ほか、近隣の〈銀座グランドホテル〉などもサテライト会場に。セミナーなどのイベントも開かれる。歴史ある建物がアートと一体になって、鏡に映る幻のような空間になる。
トラフ建築設計事務所
小池一子がキュレーションした小さなミュージアム「THE MIRROR COLLECTION box」の空間デザインを担当。それぞれの箱の中で参加アーティストたちが自分の空間を作って“ミニ展覧会”を開いている。会期終了後は購入できる。
名和晃平
オフィスだった部屋の白い壁に直接、グルーガンで描いていく名和晃平。“塗り重ねて”いくうちに少しずつ盛り上がっていく、ドローイングと彫刻の中間のような作品。このほかに物体の物理的な運動を利用して描いたドローイングを出品している。
西野 達
写真作品だけで構成したスペース。街中や部屋で西野が仕掛けた、普通ならありえない光景が展開する。西野は別会場の日比谷シャンテ脇の広場に「ミラーボールカー」を設置して11月2日19時〜21時にイベントを実施、街頭をディスコに変える。
藤森照信＋ローランド・ハーゲンバーグ〈鸛庵〉
オーストリアのライディングで、写真家ローランド・ハーゲンバーグが進めている10名の日本の建築家による建築プロジェクトのひとつ、藤森照信の〈鸛庵〉の模型やスケッチ。奥の模型は丸太から削り出したもの。
入場は完全前売り予約入れ替え制。セミナーやサテライト会場も見逃せない。詳細とチケット購入は、Webから。
中央区銀座4-3-6。13時〜21時。月曜休（11月3日は開場）。〜11月9日。公式サイト
