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いつでも見られる! 美術館常設展示で見られる現代アート10選。

| Art, Culture, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono   editor_Akio Mitomi

多くの観客で賑わう企画展が美術館の華ならば、美術館本来の価値を決めるのがコレクションや常設展示。日本各地の美術館には、国内外のアーティストによる空間ごと満喫できる現代アートが存在する。常設展示だからこそ、いつでも見ることができる、いわば「会いに行けるアート」だ。

●奈良美智《あおもり犬》/青森県立美術館

Artwork (c) Yoshitomo Nara  photo_Daici Ano
Artwork (c) Yoshitomo Nara photo_Daici Ano
 (c) Yoshitomo Nara
(c) Yoshitomo Nara
 (c) Yoshitomo Nara
(c) Yoshitomo Nara
Artwork (c) Yoshitomo Nara  photo_Daici Ano
 (c) Yoshitomo Nara
 (c) Yoshitomo Nara
 (c) Yoshitomo Nara
(c) Yoshitomo Nara
〈青森県立美術館〉には青森県弘前市出身の奈良美智の恒久設置作品《あおもり犬》がある。奈良美智はこちらをにらみつけるような子どもの絵で人気だが、彼の絵には犬もよく登場する。幼い頃、飼いたくても飼えなかった犬への想いが背景にあるようだ。

〈青森県立美術館〉の作品は高さおよそ8.5メートル、うつむいた表情にいろんなことを想像してしまう。この《あおもり犬》は屋外スペースにあり、降雪期以外の時期は鑑賞者も外に出て一緒に写真を撮ることもできる。冬は窓越しの鑑賞になるが、頭に積もった雪が帽子のようになるのも愛らしい。《あおもり犬》は下のほうが地面に埋まっている。これは美術館に隣接する三内丸山遺跡を意識して作られたからだ。

青木淳が設計した建物も同様に遺跡の延長のような土の壁や床がある、美術館としては大胆なつくりだ。《あおもり犬》も建築も来るたびに違う表情を見せてくれる。
〈青森県立美術館〉
青森県青森市安田近野185 TEL 017 783 3000。9時30分〜17時。第2・第4月曜休。入場料510円。公式サイト
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