日本では4年半ぶり! 鹿児島睦の展示会が開催中。
December 13, 2022 | Art, Design | casabrutus.com | photo_Kazufumi Shimoyashiki text_Masae Wako
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国内では4年半ぶりの展覧会。目玉はすべて1点ものとなる新作の器と、スウェーデンの陶工房〈ケラミックスタディオン〉と作ったフィギュリン。
壁一面に飾られている新作の器。奥に見えるのは、「猫のモチーフの楕円皿」を壁に直接描いたライブ作品。
現在進行形のプロダクトの、貴重なスケッチや原画、配色プランも展示。大阪のセレクトショップ〈dieci〉と協力し、〈ケラミックスタディオン〉で絶賛制作中。
器全体に模様が施されるのが鹿児島の器の特徴。「はじめに楕円や四角といった皿の形があって、その中に草花や動物のモチーフを配置しながら敷地を埋めていく感覚です」
見込み(平らな部分)とリム(縁)を分け、料理が盛られた景色も想像しながら作る。リムのストライプは、陶芸や絵画にみられる古典的な装飾模様がモチーフ。「本来は等間隔の放射状に刻まれる線ですが、私はあえて、向きもバラバラのよろけたような線にしています」
掻き落としによる丸皿。掻き落としとは、下絵具を引っ掻いて落とすことで模様を表す技法。「木版画の感じが好きなので、引っ掻き跡などをわざと残しています」
園芸好きで草花モチーフの器も多い。「ただ、桜の花を描くと春しか使えない気分になる。なので、花と茎と葉と実をバラバラにして組み合わせ、どこにもない植物を描いています」
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