ART
15年かけて撮り続けた「ウルトラバロック」なデコトラたち。写真家・秦淳司インタビュー。
November 24, 2022 | Art, Culture | casabrutus.com | photo_Junji Hata text_Housekeeper
カーサブルータス本誌で長きに渡ってファッション連載「Miracle Closet」の撮影を担当する写真家、秦淳司が写真集を上梓。テーマは「デコトラ」だという。何にそこまで惹きつけられるのか、話を聞きました。
── まず、「デコトラ」というモチーフに出会ったきっかけは?
2007年くらいに、ビューティー雑誌でヘアのカラーリングをテーマに撮る企画があったんです。そのときに、背景になんらかのグラフィックがほしいという話になり、そこで挙がったのがデコトラでした。オーナーを探し出して電話してみたら一言「いいよ」と。そうして出会ったのが今回の写真集の表紙にもなっているデコトラ〈龍虎丸〉のオーナーの宮内龍二さん。千葉のどこか、運送業者の駐車場で写真を撮影させていただきました。
当時ですら「うわあ、まだいるんだ.....」というのが僕の感想。その後、菅原文太主演の映画『トラック野郎』シリーズ(第1作の公開は1975年)で使われた〈一番星号〉を保存している方々を知ったりと、ささやかな交流を重ねました。
2007年くらいに、ビューティー雑誌でヘアのカラーリングをテーマに撮る企画があったんです。そのときに、背景になんらかのグラフィックがほしいという話になり、そこで挙がったのがデコトラでした。オーナーを探し出して電話してみたら一言「いいよ」と。そうして出会ったのが今回の写真集の表紙にもなっているデコトラ〈龍虎丸〉のオーナーの宮内龍二さん。千葉のどこか、運送業者の駐車場で写真を撮影させていただきました。
当時ですら「うわあ、まだいるんだ.....」というのが僕の感想。その後、菅原文太主演の映画『トラック野郎』シリーズ(第1作の公開は1975年)で使われた〈一番星号〉を保存している方々を知ったりと、ささやかな交流を重ねました。
── ここに掲載されている写真は、15年間で撮ったものの中から選んでいるわけですよね。どんなスケジュールで撮影していたのですか?
毎年、年末年始のカウントダウンイベントにお邪魔して撮影しました。開催地はおよそ埼玉や千葉などの関東近郊。それから小名浜に行ったこともありましたね。
── イベントということは、そこはトラックのオーナーさんたちにとっても、お披露目の場ということですね。
その通りです。だから、現場には僕のほかにもアマチュアのフォトグラファーがたくさん群がっていて、それなりに照明も焚かれている。トラックオーナーたちのコミュニティに深く潜り込んでいった、というよりは、一ファンとして夢中でシャッターを押した集積ですね。内観の写真もありますけど、それも快く中に上がらせていただいて。
── 15年間も通っていると、その間、カメラ機材も進化しますよね? 撮影シーンに影響はありましたか?
最初は三脚を据えて、スピードを測って......とやっていたのが、デジカメの進化で感度が上がったり、手ブレ補正が加わったりしたので、わりと手持ちで撮っている写真も収録されています。やはりたくさんのカメラマンがいる会場では、三脚を据えてガチッと撮るのがなかなか難しいので。
毎年、年末年始のカウントダウンイベントにお邪魔して撮影しました。開催地はおよそ埼玉や千葉などの関東近郊。それから小名浜に行ったこともありましたね。
── イベントということは、そこはトラックのオーナーさんたちにとっても、お披露目の場ということですね。
その通りです。だから、現場には僕のほかにもアマチュアのフォトグラファーがたくさん群がっていて、それなりに照明も焚かれている。トラックオーナーたちのコミュニティに深く潜り込んでいった、というよりは、一ファンとして夢中でシャッターを押した集積ですね。内観の写真もありますけど、それも快く中に上がらせていただいて。
── 15年間も通っていると、その間、カメラ機材も進化しますよね? 撮影シーンに影響はありましたか?
最初は三脚を据えて、スピードを測って......とやっていたのが、デジカメの進化で感度が上がったり、手ブレ補正が加わったりしたので、わりと手持ちで撮っている写真も収録されています。やはりたくさんのカメラマンがいる会場では、三脚を据えてガチッと撮るのがなかなか難しいので。
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