
ART
【瀬戸内国際芸術祭2022】女木島|ニコラ・ダロのユニークな“海図”で想像の旅へ。
August 26, 2022 | Art, Travel | casabrutus.com | photo_Kohei Omachi text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
瀬戸内海の12の島と2つの港を舞台に開かれている『瀬戸内国際芸術祭2022』は今回で5回目。8月5日から開幕した夏会期の見どころを場所ごとに分けてご紹介します。女木島は女木港近くに《女木島名店街》が春会期から登場中。アートな買い物も楽しめます。
●天体の動きを表すアート
ニコラ・ダロ《ナビゲーションルーム》
海に面した家屋に、六分儀やマーシャル諸島の海図「スティックチャート」などを組み合わせて天体の動きを示す、動くオブジェを設置。脇には12のオリジナル曲を流すオルゴールが置かれている。目をぱちぱちさせたり舌を出したりしているキャラクターはホメロスの叙事詩「オデュッセイア」に登場する怪物からインスピレーションを得たもの。
「女木島の鬼ヶ島伝説のことは知らなかったけれど、うれしい偶然になったと思う」(ニコラ・ダロ)
海に面した家屋に、六分儀やマーシャル諸島の海図「スティックチャート」などを組み合わせて天体の動きを示す、動くオブジェを設置。脇には12のオリジナル曲を流すオルゴールが置かれている。目をぱちぱちさせたり舌を出したりしているキャラクターはホメロスの叙事詩「オデュッセイア」に登場する怪物からインスピレーションを得たもの。
「女木島の鬼ヶ島伝説のことは知らなかったけれど、うれしい偶然になったと思う」(ニコラ・ダロ)
この作品は「ナビゲーション」と名づけられているが、「ナビゲーションというよりもイマジネーションが重要だ」とも作者は言う。向かうべき方向を指し示すのではなく、どこに行くべきか鑑賞者が自ら想像するためのオブジェだ。
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